釧路町３年度予算案　アイヌ文化教育を支援　児童数増見据え別保小増改築

（市町村 2021-02-25付）

　【釧路発】釧路町は１９日、令和３年度当初予算案を発表した。一般会計は前年度当初比４・７％増の総額８９億３３００万円。うち教育費は１３・５％増の７億９万円となっている。

　ＩＣＴ環境の整備促進を図るほか、アイヌ文化に対する理解を深めるための教育支援を実施。また、入学児童増加が見込まれている別保小学校の増改築を進める。

　新規事業では、通学路の安全対策を盛り込んだ。

　教育関係の主な事業はつぎのとおり。

▼土木費

▽通学路交通安全対策（新規）＝１４００万円

　教委作成の通学路交通安全プログラムに基づき安全対策を講じる。

▼教育費

▽ＩＣＴ環境整備＝７００万円

　新学習指導要領に基づき、小・中学校において必要なＩＣＴ環境を整備。

▽中学校施設非構造部材耐震化＝３３００万円

　児童生徒の安全を確保するため、体育館天吊バスケットゴール等の落下防止対策。

▽別保小増改築＝６０００万円

　入学児童の増加に伴い、新たな教室を確保する。

▽アイヌ総合施策推進＝１４００万円

　アイヌの伝統や難読地名の映像コンテンツを教育支援に活用し、アイヌ民族の歴史や伝統文化に対する理解を深める。

▽青少年健全育成推進＝１００万円

　厚岸・霧多布・昆布森国定公園指定記念事業として、同町のほか、厚岸町・浜中町の児童を対象とした３町合同による宿泊研修の実施。

▽スポーツでまちを元気に推進＝１００万円

　スポーツを通じたジュニア交流事業、アスリートによるスポーツ教室の開催。

(市町村 2021-02-25付)