恵庭市が教育大綱案　地域で子を育む環境を　より良い人間関係築く事業促進

（市町村 2021-02-25付）

　恵庭市は、令和３年度から５年間を計画期間とする第３次恵庭市教育大綱案をまとめた。基本目標「人が育ち文化育むまちづくり」のもと、目標として新たに「地域で子どもを育む環境づくり」を追加。より良い人間関係を築くため、相手を思いやる心など、ヒューマン・コミュニケーション力を育むための事業を促進することなどを盛り込んでいる。３月２日までパブリックコメントを受け付けている。

　少子高齢化、高度情報化、国際化など、社会が変化する中で対応した人材を育成するため、教育の質の向上、家庭・学校・地域が一体となった教育など、今後の市の教育や学術および文化の振興に関する総合的な方針を示すことが目的。

　第５期恵庭市総合計画後期基本計画との整合性を図るため、３～７年度の５年間を計画期間とする。

　基本目標は、前計画に引き続き、「人が育ち文化育むまちづくり」を掲げ、その実現のため、５つの目標を設定した。

　前計画からの主な変更内容をみると、目標として「地域で子どもを育む環境づくりを進める」を追加。より良い人間関係を築くため、相手を思いやる心など、ヒューマン・コミュニケーション力を育むための事業を促進することとした。

　また、目標「子どもの自立成長を促す学校教育を目指す」で、ＩＣＴ機器を整備・活用しながら学力向上に努めることや、障がいや発達に心配のある児童生徒の特性に応じた必要かつ合理的な配慮を行うことを加えた。

　目標「手を取り合い創造力を育む文化芸術を築く」では、市民・家庭・地域・学校および市が一体となり、より一層の読書振興を図るとともに、民間活力やＩＣＴの導入などで効果的・効率的に読書活動の推進を図ることを追記した。

　市では、３月２日までパブリックコメントを受け付けており、３年度第１回総合教育会議で決定する予定。

(市町村 2021-02-25付)