３小統合の「赤平小」４年度開校へ　体育館内包型で一体管理　赤平市が２３・７億円計上

（市町村 2021-02-26付）

　【岩見沢発】赤平市は、茂尻小学校、豊里小学校、赤間小学校の統合小学校「赤平小学校」の令和４年４月開校を目指している。新年度予算案に２３億６９７９万円を計上し、統合小の校舎・運動場等の工事を本格化させる。統合小は体育館を校舎で囲むコンパクトな構造で、体育館の利用頻度を高め、校舎との一体的な管理が可能となるよう設計。防犯性を高めるとともに、災害時に避難しやすくするため、廊下に行き止まりがなく回廊できるなど、防犯・防災に注力した校舎とする。

　市は、児童生徒の良好な教育環境を確保するため、小・中学校適正配置計画に基づき茂尻、豊里、赤間の３小学校統合を決定。統合によって、４年度からは１小１中体制となる。

　建設地は旧赤平中学校の敷地で、統合中学校に近接することで小・中学校連携を推進し、途切れのない一体的な教育環境を提供することとしている。

　平成３０年に小学校統合準備委員会を設置し、協議を開始。市内唯一の小学校となることから、校名は赤平小学校とし、校章は市章のデザインを用いて新たに作成することを決めた。

　通学区域は市内全域で、校歌は、茂尻小学校校歌の歌詞をベースにしながら新しい歌詞とし、それに合わせて新たに作曲し、新しい校歌をつくることに決定。作詞・作曲は北海道音楽教育連盟に依頼することとした。

　統合小の建設は、３０年度に基本構想・基本設計、元年度に旧中学校解体工事を行い、２年６月から建設工事を進めてきた。

　３年度予算案には２３億６９７９万円を計上。工事請負費２２億５２０５万円、施設用備品費９３３４万円などを盛り込み、工事の本格化を図る。

　校舎等の構造・規模は、校舎が鉄筋コンクリート一部鉄骨造２階建て４６９９平方㍍、屋内運動場が鉄筋コンクリート一部鉄骨造２階建て１７７０平方㍍、付属棟が鉄筋コンクリート造平屋４６平方㍍。

　体育館を校舎で囲むコンパクトなレイアウトで、体育館の利用頻度を高め、校舎との一体的な管理も可能。また、防犯性を高めるとともに災害時に避難しやすくするため、廊下に行き止まりがなく回廊できる形となっている。

　普通教室と特別支援教室は採光可能な配置で、普通教室・特別支援・保健室等にエアコンを設置する。玄関やグラウンドには監視カメラを設置する。

　このほか、図書・パソコン・視聴覚教室機能をもつメディアセンターを学校の中心に配置。体育館との一体的な利用も可能とした。

　また、職員室を中心とした管理エリアを１階西側に集約し、普通教室やグラウンドも確認しやすい配置とする。

　４年１月末に工事完成、４月の開校を目指す。

(市町村 2021-02-26付)