トップページ > 記事種一覧 > 記事検索 > 記事詳細画面

富良野市３年度教育行政執行方針　学習支援ソフト導入　幼小の円滑接続を支援
（市町村 2021-02-26付）

　【旭川発】富良野市教委の近内栄一教育長は、２５日の市議会第１回定例会で令和３年度教育行政執行方針を説明した。新たに学習支援ソフトを導入して授業等での活用を図るなど、ＩＣＴ教育を充実。幼児教育の質の向上と小学校との円滑な接続や、魅力ある高校づくりに向けた教育活動への支援などを進める意向を示した。

　教育行政執行方針の概要はつぎのとおり。

【学校教育】

▼主体的な学びを育てる知育の木

　学力向上については、児童生徒の学力や学習状況の把握と分析を進め、分かる授業の推進、家庭と学校の連携による家庭学習時間の確保など、自ら学ぶ学習環境づくりに取り組む。

　外国語教育・国際理解教育については、引き続き外国語指導助手を全小・中学校へ派遣するとともに、中学校教員による小学校への乗り入れ授業やイングリッシュキャンプを実施する。

　ＩＣＴ教育については、１人１台端末の基本的な操作方法の習得や情報活用能力の育成とともに、新たに学習支援ソフトの導入による授業や家庭学習における効果的な活用を図る。

　また、学びの保障に向け、遠隔授業やオンライン学習などを推進するとともに、不登校児童生徒や通信環境をもたない家庭への通信機器支援などに努める。

　幼児教育の質の向上および小学校との円滑な接続については、合同研修会や交流授業、授業実践交流を実施し、教職員の資質や専門性の向上を図る。

　特別支援教育については、第４次特別支援教育マスタープランに基づき、個別の支援計画・指導計画を活用した効果的な支援と指導を行うとともに、保育所、幼稚園、各学校間の円滑な引き継ぎ、関係機関との連携強化や保護者向けガイドブックの発行、各種研修など、学校と保護者の共通理解の促進や相談・支援の充実に努める。

▼自主自律の心を育てる情意の木

　コミュニケーション能力の育成については、演劇的手法を用いたワークショップなどを実施する。

　不登校児童生徒への支援については、適応指導教室の取組の充実やＩＣＴ機器の活用などによって、教育機会の確保に努める。

　いじめ防止基本方針に基づく取組については、いじめＺＥＲＯ推進条例に基づき、未然防止、早期発見・迅速な対応に努める。

▼恵まれた環境と食で育てる健康の木

　環境教育については、東京大学北海道演習林の恵まれた森林資源を活用した森林学習プログラムの充実と活動体制の強化に努める。

　学校体育については、学校における体力向上の取組と体育・健康に関する指導の工夫改善とともに、家庭や地域と連携した児童生徒の運動機会を創出する。

▼原点を見つめ未来への輪を広げる学びの大地

　コミュニティ・スクール（ＣＳ）については、各ＣＳ間の情報共有や委員などの交流を深めるため、研修会などを実施する。

　防災・安全教育については、危機管理マニュアルの不断の見直しを図り、校区内の幼保・小・中学校間で共有し、危機管理体制の一層の充実を図る。

　学校施設の整備については、４年度開校の義務教育学校「樹海学校」の校舎増築および改修を実施する。また、学校施設長寿命化計画に基づき、富良野小学校教室棟の大規模改修を進める。

　高校教育については、市内高校が地域に必要な人材の育成と生徒の多様な教育ニーズに対応し、魅力ある高校づくりに向けた教育活動を推進するための支援を行う。