震災の経験を生かす　展示「１１年目の３・１１」

（札幌市 2021-03-24付）

災害にまつわる書籍約５００点が並んだ

　「３・１１ＳＡＰＰＯＲＯ　ＳＹＭＰＯ“１１年目の３・１１”」が１０日から２日間、チカホ北３条交差点広場で開かれた。実行委員会の主催。東日本大震災に関するトークセッションや図書の展示会などを実施。来場者は、東日本大震災による犠牲者を追悼するとともに、震災の経験を今後のまちづくりに生かすことを誓い合った。

　３・１１ＳＡＰＰＯＲＯ　ＳＹＭＰＯは、シンポジウムと進歩から生まれた造語。「３・１１からの教訓を知ることで対話が生まれ、それによって人やまちが、今より進歩していく」という意味を込めている。

　イベントは、東日本大震災を経験した人が気付き、学んだことをこれからのまちづくりに生かすことをねらいに開催した。

　初日は、被災者らによるトークセッションや講演会などを実施。過去に例のない甚大な被害を及ぼした東日本大震災を振り返ったほか、被災から１０年が経った今だからできることなどについて考えた。

　２日目には、トークライブや震災関連の図書展示会などを実施した。

　展示会では、東日本大震災関連書籍など災害・防災をテーマにした図書・資料約５００点を紹介。地震や津波をはじめ、福島第一原発や火山噴火など、様々な災害にまつわる書籍が並んだ。

　担当者は「来場者に多くの書籍を手に取ってもらい、震災当時の記憶を取り戻し、あらためて防災に対する意識を高めてほしい」と話していた。

(札幌市 2021-03-24付)