札幌市立高　４年度から１人１台端末　指定機種を各家庭で用意　困難な場合は無償貸与

（札幌市 2021-03-23付）

　札幌市立高校・特別支援学校における１人１台端末整備の方向性が明らかになった。令和４年度から３ヵ年計画で、学校指定端末を家庭で用意する方式を原則として整備を進める。経済的な事情で情報端末の所有が困難な生徒に対しては、端末を無償で貸与する。困難な生徒は国の試算に合わせ、全体の１１％と想定している。

　国は第３次補正予算で、低所得者世帯の高校生などを対象とした端末整備の経費を措置した。国の補正を踏まえ、札幌市議会に提出した１定補正予算では、低所得者向けの端末無償貸与費として、３４１７万円を計上。国の試算に合わせて１１％の生徒数を想定し、準備を進める。

　札幌市教委は、小・中学校での学びを生かしていく視点や、課題探究的な学習を充実させる視点から、４年度から市立高校・特別支援学校に通う生徒を対象に６年度までの３ヵ年計画で１人１台端末の整備を進めていく方針。経済的な事情で端末の所有が困難な生徒を除き、学校指定端末を家庭が用意する方式を原則として整備を行う。

　今後は、各校の取組状況等を確認する場を設けるほか、活用計画の作成、教員の研修の促進など、小中高連続性のある学びを支え、ICT活用の充実を図っていく。

(札幌市 2021-03-23付)