道国公立幼・こども園長会で　強い信念で見える化を　当社・村上参与が講演

（関係団体 2021-05-21付）

村上直史氏

　道国公立幼稚園・こども園長会（笹山雅司会長）が１４日にホテルライフォート札幌で開催した第３４回総会・経営研究大会で、㈱北海道通信社の村上直史参与が講演を行った。様々な事例をもとに、職員や子どもたちの姿を日ごろから保護者や地域、全道・全国に情報発信することの重要性を説明。園経営者が強い信念をもって環境を整えることの大切さを伝えた。

　村上氏は「幼児期にふさわしい教育の推進に向けて～今、求められる園長のリーダーシップ」と題して講演。①園職員の参画意識②幼小連携・接続③情報発信のチカラ―の３点を柱に話を進めた。

　近年における出生率や子どもの人口等の諸データをもとに、急速に少子化が進む状況をを示した。多くの公私立園や学校等では子どもの確保が重要となるため、子どもの成長の姿が実績となることを説明。

　③では、園による情報発信の重要性を説いた。公立幼稚園ブログの事例を参考に、国や市町村、自治体などが作成したホームページから園が部分更新することや、園のブログサイト立ち上げなど、情報発信の様々な方法を紹介。「どんなに良い取組をしていても、伝わらなければ広がらない」と話し、定期的な紙媒体での発信だけでなく、職員の努力や子どもたちの成長を日ごろから、保護者や地域、全道・全国に伝えることの大切さを強調した。

　さらに、情報発信によって園内の「見える化」が促され、職員に良い緊張感が生まれることなどの利点を挙げた。

　また、校長を務めた自身の経験を踏まえ、施設内外の清潔感や第一印象は園・学校への信頼につながることを伝えた。「環境は子どもの心に働きかける」とし、環境づくりは“目的”ではなく、良い園・学校にするための“手段”であることを説明。園経営の強い信念で見える化と職員の提案を生かす職場づくりを進めることの重要性を呼びかけた。

(関係団体 2021-05-21付)