性的マイノリティの児童生徒　相談体制など調査へ　専門家と方法検討　道教委

（道議会 2021-07-01付）

　道教委は本年度、各学校での性的マイノリティとされる児童生徒への支援や相談体制などの取組状況に関する調査を検討している。６月２９日に開かれた道議会予算特別委員会第二分科会で、中澤美明学校教育局指導担当局長が明らかにした。今後、専門家などの意見を踏まえながら調査項目や調査方法を検討し、実施に向けて進めていく。

　中澤指導担当局長は、誰もが自分らしく生きられる社会づくりを進めるため、学校において、教職員が性的マイノリティに対する理解を深め、配慮が必要な児童生徒への適切な支援や周囲の児童生徒への必要な指導を組織的に行うことが重要であるとの見解を示した。

　その上で、道教委として今後、学校に対し、児童生徒の実態把握の取組を進めることを明らかにした。道立学校は道教委が学校長あてに行う調査に加え、その趣旨や留意事項等について理解を得るよう通知を発出、市町村立学校は、市町村教委が所管する学校への調査を依頼する流れを想定。

　様々な観点から調査項目を検討し、その結果を教職員の組織的な支援体制や学校生活での具体的な場面を想定した支援の在り方などに生かすことが大切であるとし、当事者や専門家の意見を参考に取組を進めていく考えを示した。

　調査の検討に当たっては、市町村教委や校長会との意見交換の場を設けることも視野に入れている。

　渕上綾子委員（民主・道民連合）の質問に対する答弁。

(道議会 2021-07-01付)