道議会予算特別委員会（令和３年６月２９日）　内容等見直し図り　戦略的な制度に　大学院への教員派遣

（道議会 2021-07-02付）

　大学院等への教員派遣制度について質疑が行われた。

　教員派遣制度は、学校において指導的役割を果たすことのできる確かな指導理論と優れた実践力や応用力、課題解決力を身に付けた教員を育成することが目的。令和３年度は道教育大学教職大学院に１３人、道立特別支援教育センターに１人、民間企業や社会教育施設に２人の小・中学校教員を派遣している。

　道教委の山﨑義一教職員育成課長は、過去５年間で派遣制度を活用した教員のうち、道教委の指導主事が１４人、社会教育主事と校長がそれぞれ１人、教頭が１７人、主幹教諭２人で、本道教育の充実に向け指導力を発揮していると説明した。

　鈴木淳学校教育監は、小・中学校における新学習指導要領の実施に伴い、教員の実践的指導力や専門性の向上が求められているとし、教員の資質向上が極めて重要な課題との認識を示した。

　本道における教育課題解決に資するよう、制度をこれまで以上に戦略的に実施する必要があるとし、派遣先と定期的に協議して派遣内容や方法の見直しを進める考えを表明。その上で「派遣終了後、学校の管理職や道教委の指導主事などとして学校運営や本道の教育政策の立案に即戦力として携わることができるよう、教員派遣の充実に努めていく」と述べた。

　佐藤禎洋議員（自民党・道民会議）の質問に答えた。

(道議会 2021-07-02付)