道教委　初の部活動感染症対策研修会　基本的対策　徹底・継続を　講話で札医大・髙橋教授

（コロナウイルス関連 2021-09-30付）

　道教委は２８日、部活動における新型コロナウイルス感染症対策研修会をオンライン開催した。部活動の顧問を対象とした初の研修会。９５校の部活動顧問が参加した。札幌医科大学医学部感染制御・臨床検査医学講座の髙橋聡教授が、３密回避や手洗い・手指消毒など基本的な対策の徹底を呼びかけ、予防対策の知識を生徒たちに浸透させるよう要請。継続して感染症対策に取り組む重要性を示した。

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　研修会は、部活動での感染や大会での大規模クラスターの発生などを踏まえ部活動における感染症対策の一層の徹底を図ることが目的。２８日の研修会に引き続き、きょう３０日には中学校の部活動顧問を対象に研修会を開催する。

　はじめに、健康・体育課の尾形友秀課長補佐が道内外における部活動や大会における感染事例を説明。大会当日、軽症のため翌朝の健康観察時には症状が消失して競技に参加したことなど、感染が拡大した要因を報告した。

　また、日々の体調の把握や行動管理への注意を生徒に促して基本的な感染管理を指導することや、宿泊施設における感染症対策を確認することなどの対策を周知。風邪症状がある生徒たちが安心して部活動を休むことのできる環境づくりを求めた。

　つぎに、髙橋教授が講話。飛沫感染や接触感染を防止するためには、３密の回避などの基本的な対策の徹底が何よりも重要とし、目や鼻を経由した感染を防ぐため、外出時は常にマスクを着用すること、近距離の会話は避けるなどの注意点を示した。

　石けんによる手洗いとアルコール消毒の組み合わせが非常に有効とし、土などで手が汚れている場合はアルコールの殺菌効果が著しく減少することから、手洗い後に消毒するよう呼びかけたほか、感染力の強いデルタ株に対しては、不織布マスクが予防に効果的と説明した。

　感染拡大を防ぐには、予防対策の理由・効果などの知識が十分に浸透する必要があるとし、生徒たちに周知するよう要請。自身や家族のためだけでなく、基礎疾患を抱える子どもたちへの感染を防ぐためにも、感染症対策を継続して徹底する重要性を伝えた。

(コロナウイルス関連 2021-09-30付)