訓子府町4年度教育行政執行方針 ICT教育を推進 認定こども園にも導入(市町村 2022-03-11付)
訓子府町・林秀貴教育長
【網走発】訓子府町教委の林秀貴教育長は、8日開会の第1回定例町議会で4年度教育行政執行方針を説明した。デジタル教科書や学習用ソフトなどを活用した授業展開を図り、ICT教育を推進していく考えを示した。また、認定こども園に保育ICTシステムを導入し、保護者等への迅速な情報発信、保育教諭の業務の効率化や負担軽減を図っていくとした。
概要はつぎのとおり。
【学校教育】
▼確かな学力の育成
ICTを効果的に活用しながら、主体的・対話的で深い学びの実現に向けた授業改善に取り組むとともに、町単独の臨時講師を配置し、授業でのチーム・ティーチングや習熟度別指導など、一人ひとりに応じたきめ細かな指導体制を充実していく。
子どもたちの情報活用能力を身に付けるために1人1台のタブレット端末を活用し、試験的なデジタル教科書や、学習用ソフトなどを活用した授業展開を図るなど、ICT教育を推進していく。
各学校での外国語授業の対応やコミュニケーション能力の向上を図るため、認定こども園と各小・中学校、さらに訓子府高校で語学指導助手を活用した英語教育の実践的学習を計画的に行っていく。
▼豊かな心と健やかな体の育成
社会性や豊かな人間性の育成のため、地域での交流や多様な体験活動と併せ道徳教育の推進を図り、思いやりや生命を大切にする心を育み、規範意識を高めるなどの取組を進めていく。
新型コロナウイルス感染症対策については、学校における新しい生活様式に基づき、子どもたちが安心して心身共に健康な生活が送れるよう学校環境の維持に努めていく。
▼地域と連携した教育力の向上
子どもたちが生まれ育ったふるさとに対する愛着と誇りを持てるように、町の歴史や文化、産業、自然環境などの特性を生かしたふるさと教育「くんねっぷ学」を発達段階に応じて多様な体験活動として推進していく。
▼開かれた学校づくり
コミュニティ・スクールについては地域資源や人材の活用を図り「訓子府スタイル」である認定こども園から小・中学校、訓子府高校までが一体となった特色ある教育活動を行っていく。
▼学びのための教育環境の充実
特別な支援を必要とする子どもたちに対し、学習面や学校生活を支えていくため教職員の指導力向上とともに、町単独の特別支援教育支援員の配置を継続し、発達や特性に応じたきめ細かな対応を図っていく。
専門機関による発達支援事業を通じ、一人ひとりに応じた指導の充実を図るとともに、育ちの手帳を認定こども園から訓子府高校まで活用し、家庭との連携、支援の継続を図っていく。
▼訓子府高校の振興と存続
これまでの通学費助成・給食の提供・進路支援など9つの支援に加え、北見市内の通学困難地域への通学バス運行やタブレット端末の助成などを実施し、生徒や保護者が「行ってみたい」「行って良かった」と実感できる教育活動への支援を行っていく。
コミュニティ・スクールによるふるさと教育「くんねっぷ学」での体験活動など、地域と連携・協働し地域と共にある高校づくりや、本町の文化・芸術などの教育資源を活用して訓子府高の価値や独自性を高め、他の高校との差別化を図り一層の魅力づくりを行いながら入学者確保に努めていく。
道教委や訓子府高と協調・連携し、学校応援団である訓子府高校魅力化プロジェクト委員会をはじめ、PTAや関係機関・団体と協力しながら全町一体となった訓子府高の振興・存続に向けた取組を推進していく。
【認定こども園】
▼幼児教育・保育環境の充実
新たに保育ICTシステムを導入し、保護者等への迅速な情報発信を行うとともに、保育教諭の業務の効率化や負担軽減を図り、保育・教育の充実のための環境整備を図っていく。
▼地域における子育て支援
認定こども園と各小・中学校や訓子府高校の教職員、園児児童生徒との連携・交流を図るとともに、小学校への円滑な接続に向けた連携体制の強化を図っていく。
(市町村 2022-03-11付)
その他の記事( 市町村)
第一・第二小で長寿命化 東川町 4年度予算案
【旭川発】東川町は2月下旬、4年度予算案を発表した。一般会計は前年度当初比34・9%増の136億6800万円。うち教育費は0・2%増の7億6191万円となった。 主な事業をみると、第二...(2022-03-14) 全て読む
愛別町 4年度予算案 スクールランチを開始 新しい教育課題に対応も
【旭川発】愛別町は2日、4年度予算案を発表した。一般会計は前年度肉付補正後比0・9%増の32億1900万円。うち教育費は41%増の2億4633万円となった。新規事業として、民間事業者を通じ...(2022-03-14) 全て読む
中富良野小・中改築へ 中富良野町 4年度予算 中学生キャリア教育推進
【旭川発】中富良野町の4年度予算が町議会で可決・成立した。一般会計は前年度当初比18・8%減の58億3828万円。うち教育費は47・1%増の4億8467万円となった。大幅増の要因は中富良野...(2022-03-14) 全て読む
下川町 4年度予算案 下川商高就学等を支援 新規に小・中教材費等助成
【旭川発】下川町は2月下旬、4年度予算案を発表した。一般会計は前年度当初比2・8%増の52億4700万円。うち教育費は19・5%増の4億197万円となった。増額の要因は、新規に認定こども園...(2022-03-14) 全て読む
教育費7.5%減2億円 赤井川村 4年度予算
【小樽発】赤井川村の4年度予算が村議会で可決・成立した。一般会計総額は、前年度当初比3・7%増の26億3300万円。うち教育費は7・5%減の2億51万円で、構成比は7・6%となっている。主...(2022-03-14) 全て読む
小平町4年度教育行政執行方針 臨休対応の体制構築 オンライン学習推進など
【留萌発】小平町教委の金澤弘幸教育長は3日の町議会定例会で4年度教育行政執行方針を説明した。ICT活用促進を図る取組の推進について臨時休業にも対応できるオンライン学習などの体制づくりを進め...(2022-03-11) 全て読む
森町4年度教育行政執行方針 部活動の地域移行検討 森高でIT人材育成PG等
【函館発】森町教委の増川正志教育長は3日の町議会第1回定例会で4年度教育行政執行方針を説明した。森高校の魅力化に向け、1人1台端末の実現に向けた環境整備やIT人材育成プログラムの導入などの...(2022-03-11) 全て読む
様似町4年度予算案 校務支援システム導入 高校進学者に端末購入費
【苫小牧発】様似町は3日、4年度予算案を公表した。一般会計は前年度当初比4・5%増の46億9600万円。うち教育費は3・1%増の3億4700万円となった。新規事業では高校に進学する町内中卒...(2022-03-10) 全て読む
鶴居村4年度予算案 鶴居中 大規模改修へ 基本・実施設計費予算化
【釧路発】鶴居村は2月下旬、4年度予算案を発表した。一般会計の総額は前年度当初比14・7%減の44億2800万円となっており、このうち教育費は65・4%減の5億1670万円。前年度予算では...(2022-03-10) 全て読む
白糠町4年度予算案 白糠小・中統合へ 8月開校へ校舎建設
【釧路発】白糠町は2月25日、4年度予算案を発表した。一般会計の総額は前年度当初比1・7%減の169億6700万円。このうち教育費は32・9%増の26億6702万円となっている。 白糠...(2022-03-10) 全て読む