清里町4年度教育行政執行方針 小中一貫教育を試行 こども園 年度中に構想(市町村 2022-03-18付)
岸本教育長
【網走発】清里町教委の岸本幸雄教育長は、10日開会の第1回町議会定例会で4年度教育行政執行方針を説明した。小中一貫教育を試行的に実施する考えを表明。目指す子ども像「自ら学び、高め合い、支え合う清里の子」のもと、初年度は授業交流・共通スクールカレンダーの作成などに取り組む。設置準備を進めている認定こども園については、4年度中に構想をまとめる方針を示した。
執行方針の概要はつぎのとおり。
▼幼児教育
新たな幼児教育・保育を推進するために設置準備を進めている認定こども園については現在基本構想を策定中であり、諸課題の調整に時間を要しているが、4年度中には構想をまとめ、補正予算を提案し、基本設計に着手したいと考えている。
▼義務教育
児童生徒の学力向上については、全国学力・学習状況調査の結果を十分に活用し、改善のためのサイクルを確立していく。
特色ある学校づくり推進交付金や学習サポート事業、学習支援員の配置などを継続し、きめ細かな学習指導を行うとともに、タブレット端末を授業で活用することによって、主体的で対話的な学習をより深化させ、家庭における活用にも順次取り組んでいく。
体力向上については、全国体力・運動能力・運動習慣等調査の結果を参考に体育の授業に取り組むとともに、部活動やスポーツ少年団活動を支援していく。
心の教育については、いじめや不登校を未然に防ぐために、児童生徒の状況について教職員間の情報共有や指導における連携をさらに深めていくとともに、道徳教育の充実、教育支援専門員による相談支援、スクールカウンセラーの学校派遣などを推進しながら、町いじめ防止基本方針に基づいて取り組んでいく。
特別支援教育については、町内の幼稚園・保育所から高校までが育ちの手帳などを通して児童生徒の成長過程や特性などを情報共有し、一貫して指導できるよう体制の整備に努めていく。
特別な支援を必要とする児童生徒の各種活動をサポートする特別支援教育支援員を小・中学校に継続配置する。
国際理解教育については、2人の外国人英語指導助手を幼稚園・保育所・小・中・高校に派遣し、英語の授業を支援するとともに、外国の文化や言語に触れる機会を提供していく。
コミュニティ・スクールについては、小・中学校において教育の方針や課題等を学校運営協議会で議論するとともに、コーディネーターを継続派遣することによって、地域の教育資源を生かした各種体験活動やキャリア教育の推進を図っていく。
小中一貫教育については4年度から試行的に実施することとし、目指す子ども像として「自ら学び、高め合い、支え合う清里の子」を設定し、義務教育9年間の連携を強化していく。
まずは、小・中学校の授業交流・共通スクールカレンダーの作成による年間活動計画の共有と連携、特別支援学級の交流などから始めていく。
GIGAスクール構想については、引き続きGIGAスクールサポーターを学校に派遣し、より効果的に活用されるよう支援するとともに、一部デジタル教科書やオンライン教材も導入する。
清里高校への支援については、間口確保に一定のめどがついたことから、総合支援対策事業や奨学資金制度の内容を4年度入学生適用分から見直しを行い、今後は高校が行う教育活動のさらなる充実に向けた支援を行っていく。
▼社会教育
国際理解教育については、外国人英語指導助手の幼稚園・保育所ならびに各学校への派遣を継続する。
高校生海外派遣研修事業ならびに交換留学生事業については、新型コロナウイルス感染症の世界におけるまん延状況、ニュージーランドモトエカ町の受け入れ態勢を考慮し、実施の可否を判断する段階において海外研修もしくは代替事業の経費を補正予算として提案したいと考えている。
(市町村 2022-03-18付)
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