過去最高２２８人が受検　各種検定料助成進める上士幌町

（市町村 2022-03-18付）

　【帯広発】上士幌町教委は、町が助成する各種検定における本年度の受検傾向を分析した。受検者数は過去最高の２２８人。町教委はさらなる受検者増加や学習習慣の醸成などを目標とした方策を検討する。

　町は小中学生の確かな学力の向上や目指す子ども像達成度の見える化に向け、漢字能力検定・英語検定を各３回、数学検定を２回実施し、検定料を町で助成している。児童生徒に検定のチラシを配布し、町教委で受検者を取りまとめ、中学校や生涯学習センターを会場にするなど、町教委と小・中・高校が連携して取り組んでいる。

　英語検定は、中学３年生において３級に１６人、高校中級程度の準２級に３人が合格した。今回で３級以上取得者が学年の５割以上に達した。

　漢字能力検定は、小学６年生で中学校卒業程度の３級を取得し、準２級にチャレンジしている児童もいたという。

　数学検定は受験者数が少なく、数学を苦手としている児童生徒が多いことを課題に挙げた。

　町は、学習成果と意欲を高められるよう生涯学習センターに合格者名を掲示し、町の広報誌にも掲載。次年度も同様に検定料を助成する。

　町教委は「児童生徒一人ひとりが目標を持って取り組み、さらに上の級を目指して受検しており、基礎学力の定着と学習意欲の向上、学習習慣につながっている」と分析。検定に挑戦する児童生徒の割合を増やすことを課題とし、中学３年生までに取得する検定級を目標に定めて小学校から受検するなど、学校と連携して学習習慣につなげていく方策を検討する。

(市町村 2022-03-18付)