士幌町教委　ＩＣＴ支援担当教諭　４年度から１人配置　４校巡回勤務し授業支援等

（市町村 2022-03-17付）

　【帯広発】士幌町教委は４年度から、ＩＣＴ支援担当教諭１人を配置する。町内４校を巡回勤務し、端末を活用した授業準備の支援や教員研修に加え、学校と町教委を結ぶコーディネーター役を担う。町教育研究所と小・中学校によるＩＣＴ推進会議（仮称）への参加も検討している。

　ＧＩＧＡスクール構想が進む中、町内学校では端末使用時の通信環境や効果的な活用に課題を感じている。専門的な知識や技術を持った人材が必要と考え、町校長会は町教委に教員配置を要望。町教委は、４年度予算の臨時任用職員枠にＩＣＴ支援担当教諭１人を組み込んだ。

　主な業務としては、教員研修や機材準備、端末の活用方法における教員からの相談受付などを計画。町教委と学校をつなぎ、情報を共有するコーディネーターの役割も担う。士幌町中央中学校に赴任するが、町内小学校３校で巡回勤務する予定。また、町教育研究所、小・中学校にＩＣＴ支援担当教諭を交えてＩＣＴ推進会議（仮称）の実施を検討している。

　町内学校は次年度から端末の常時持ち帰りに向け準備しているため、家庭学習やオンライン授業においてＩＣＴ支援担当教諭の働きが期待されている。士幌町中央中の小室彰人校長は「通信環境などによって授業が止まると、教員が端末活用を避けてしまう。教員の負担軽減、町内のＩＣＴ推進につながれば」と話している。

(市町村 2022-03-17付)