道学校給食コン　上位入賞の献立　道議会食堂で提供　函館亀田中など考案

（道議会 2022-03-29付）

２３日に提供されたくじら汁の給食

　本年度の道学校給食コンクール（道教委と道学校給食会主催）で上位入賞した２チームの献立が２３、２４日の２日間、道議会食堂で提供された。メニュー化して販売するのは今回が初めて。訪れた市民らがアイヌ民族料理やくじら汁など地域の特色ある給食を味わった。

　コンクールには、道内１３の小・中学校や給食センターが参加。郷土料理・伝統料理をテーマに、栄養バランスや地域の食文化を継承する食育の視点などが評価の対象となった。今回初の試みとして、入賞したチームの献立をメニュー化し、道議会食堂で提供した。

　２３日に優秀賞の函館市立亀田中学校が考案した道南で正月料理として親しまれてきた「くじら汁」をメーンにした給食が、２４日は、最優秀賞のしらおい食育防災センターが考案した「チェプオハウ（サケの汁物）」「ユク（鹿肉の竜田揚げ）」などアイヌ料理からヒントを得た給食が各１食６５０円、数量限定で販売された。

　また、ポスターとチラシ、メニュー表は、高等聾学校専攻科情報デザイン科１年の今野歩美さん、髙橋勇海さん、坂本拓登さんが制作した。公的機関などからの委託を受けて、ポスターやリーフレットをデザインする教育実践の一環。情報を整理して見やすく工夫し、メニュー表にはレシピも載せて購入者に配られた。

　チラシを見てくじら汁を食べに来たという４０代の女性は「食べたことがなかったので、このような機会があってうれしい」と話した。

(道議会 2022-03-29付)