石狩管内小中学校長会が春季経営研　小中一貫等の実践交流　鹿野会長　人材育成欠かせず

（関係団体 2022-04-15付）

９６人が参加し、今日的な課題解決を目指した

　石狩管内小中学校長会（鹿野秀一会長）は１２日、北広島市芸術文化ホールで４年度春季学校経営研究会を開いた。研究主題「自立・協働し、未来を創る石狩の子どもを育成する学校経営の推進」のもと、３分科会で研究協議。組織的なＰＤＣＡサイクルの確立や学校改善に資する校長の関わり、小中一貫教育推進などについて実践を交流した。

　学校経営における今日的な課題や実践課題を明確にし、家庭や地域との連携を深め、信頼される学校経営の推進を図るもの。会員９６人が参加した。

　研究主題は「自立・協働し、未来を創る石狩の子どもを育成する学校経営の推進」。４ヵ年計画の最終年次に当たる本年度は、第３協議題「社会の変化を柔軟に受け止め、子どもたちの確かな“生きる力”を育む学校経営の推進」に基づき①カリキュラム・マネジメントの在り方②今日的な教育課題に対応した学校経営の在り方―の２つの課題を設定。春季研では①をテーマに３分科会で議論した。

　冒頭、鹿野会長があいさつに立ち、３分科会での議論に期待を寄せる一方で、この３ヵ年で校長の若返りが進んだ状況を指摘。「コロナ対応を含めて課題が山積する中、人材育成は欠かせない。実践を積み重ね、子どもたちの未来を幸せなものにするためのスタートとなる春季研修会にしたい」と呼びかけた。

　来賓あいさつでは、北広島市教委の吉田孝志教育長が登壇した。昨年１月の中央教育審議会答申に言及し、人材観・学力観・授業観のアップデートやウェルビーイング（持続的な幸せ）の視点に立った教育など「学校現場に求められるものが多様化している」と強調。ＩＣＴの活用や部活動の地域移行、小学校における教科担任制導入、ヤングケアラーへの対応、ＳＤＧｓの学校教育への関連づけなど今日的な課題に触れながら「今後も一層学びを深めて、職能集団として資質・能力を高めてもらいたい」と期待した。

　引き続き、千葉則理研修部長が本年度研究計画を説明したあと、３分科会に分かれて研究協議。江別市立いずみ野小学校の早川久夫校長、千歳市立千歳第二小学校の澁谷拓校長、北広島市立西部中学校の小森享校長が、組織的なＰＤＣＡサイクルの確立や学校改善に資する校長の関わり、小中一貫教育推進に当たっての管理職の役割などについて、自校の実践を発表した。

(関係団体 2022-04-15付)