蘭越町４年度教育行政執行方針　中学校に通級指導教室　吹奏楽部に部活動指導員

（市町村 2022-05-12付）

小林教育長

　【小樽発】蘭越町教委の小林俊也教育長は４年度教育行政執行方針において、本年度から中学校に通級指導教室を開設するとした。地域人材を活用した部活動指導員として、新たに吹奏楽部に配置し、教員の働き方改革を推進していく考え。

　執行方針の概要はつぎのとおり。

◆学校教育

▼社会で生きる力の育成

　引き続き各学校に特別支援教育支援員を配置する。教育相談支援員を配置するとともに、看護師を引き続き配置し、特別支援教育の充実を図る。小学校に開設している通級指導教室は継続して教室の安定運営に努め、中学校においても本年度から通級指導教室を開設し、一人ひとりの状況に応じた指導を取り進める。

　ＡＬＴ２人や外国語活動支援員を引き続き配置し英語力の向上を図る。１人１台端末の有効な活用に向け、教職員への研修を積極的に進め、情報教育の充実を図るとともに、児童・生徒および保護者に対し、ＩＣＴの安全な利用について、情報モラル教育、情報セキュリティ教育等を行い、情報活用能力の育成に努める。

▼学びをつなぐ学校づくりの実現

　学校教育アドバイザーを配置し、町内小・中学校の学習指導の充実と教職員の指導力や学校経営の向上を図る。小中連携を強化のため設置している教育課程交流会において、教育課程の編成と実施、指導方法の工夫改善を図り、９年間の義務教育を見通した児童・生徒の育成の充実を図る。

　地域人材を活用した部活動指導員について、本年度は運動部全６部に加え、吹奏楽部でも部活動指導員を配置し、働き方改革を推進していく。

　蘭越市街地５ヵ所に防犯カメラを設置し、見守り活動の補完等、安全確保に努める。蘭越小学校では昇降機を整備しバリアフリー化を進めていく。蘭越中学校では基本設計を行い、充実した教育環境の整備に向け順次進めていく。

◆生涯学習

▼家庭教育力向上への支援

　「昆布小学校放課後子ども教室」で、新たに外国語活動を定期的に取り入れ、週５日開設していく。

▼学んだ成果を生かす生涯学習の推進

　社会教育事業の運営に関わる中高生ボランティアを募る中高生ボランティア活動事業に新たに取り組む。

▼潤いのある地域づくりをめざす社会教育の推進

　「イングリッシュキャンプインらんこし」は、本年度は低学年と高学年を分け、各学年に沿った内容として実施する。成人式は「はたちのつどい」に名称を変更し、参集年齢や開催時期は従前どおりとして開催する。本年度から児童生徒作品展の作品を、絵画や書道に限定せず、写真、ポスターなど幅広く募り実施する。音楽やダンス、アートを融合させ、子どもから大人まで楽しみながら芸術を体験できる「秋のアートまつり」を新たに実施する。

▼町民と共に創る使いやすい図書館活動の推進

　ブックスタート事業に、新たに３歳の誕生日に絵本をプレゼントするブックセカンド事業を加え、読書活動の推進を図る。

▼生き生きとした生活をめざすスポーツ活動の推進

　老朽化している野球場の黒土、暗渠排水およびラバーフェンスの取替等を行う。総合体育館駐車場を増設し、指定避難所の避難スペースとしても活用していく。

(市町村 2022-05-12付)