道へき・複連　定期総会　９月１４日から胆振大会　温泉委員長の再任決まる

（関係団体 2022-05-23付）

３年ぶりに参集形式で開催した

　道へき地・複式教育研究連盟（委員長・温泉敏美瑛町立美沢小学校長）は１３日、ホテルライフォート札幌で本年度定期総会を開催した。事業計画では、９月に洞爺湖町で開催する第７１回研究大会胆振大会ファーストステージを成功させ、全道への成果普及および地域に根差した教育の創造を推進することを確認した。役員改選では、温泉委員長の再任を決めた。

　温泉委員長はあいさつで、新学習指導要領の実施やＩＣＴ教育の推進など、学校教育を取り巻く課題が山積している状況を指摘。校長としてのリーダーシップの在り方を含め「自分自身を見つめ直しながら、へき地・複式校の経営を考える必要がある」と述べ、連盟の研究成果を全道・全国に発信していく考えを示した。

　来賓あいさつに続き、議事では、３年度会務報告、会計決算報告などを承認するとともに、組織検討委員会が実施した各地区の現状と課題に関するアンケート結果を確認した。アンケートを踏まえ、小学校１・２年生の複式解消や変則複式学級の解消、理科・社会科等における複式の解消に向けて適切な定員配置を実現するよう要望すること、ＧＩＧＡスクール構想推進に当たっての人的支援や教材・備品等の整備、通信環境の改善、研修の促進等に関する要望を進めることなどを示した。

　引き続き、本年度の事業計画を審議。基本方針では、活動の具体的内容として①「へき地性」「小規模校」「複式形態」の３特性を生かした教育の充実を図るための研究活動をより一層強力に推進する②組織の強化と充実に努める③教育条件の整備と拡充に努める④関係機関・関係団体との連携を一層強化する―の４点を確認した。

　第１０次長期５か年研究推進計画の４年目として、研究主題「主体的・創造的に学び、ふるさとへの誇りと愛着をもった人間性豊かな子どもの育成」の実践検証に努めることを確認。９月１４～１５日の２日間、洞爺湖町で開催される第７１回全道へき地複式教育研究大会胆振大会ファーストステージを成功させ、全道への成果普及および地域に根差した教育の創造を推進することを申し合わせた。

　９月の胆振大会ファーストステージの開催概要を確認。全体会・分散会を洞爺湖文化センターで、分科会を洞爺湖町立とうや小学校、伊達市立大滝徳舜瞥学校など２市２町の４会場で開催することなどを報告した。

　９月２９～３０日の２日間、山形県で開催される第７１回全国へき地教育研究大会における開催概要を確認。全国のへき地・複式教育の先導的役割を果たしている本道の教育を広く全国に発信することを申し合わせた。

　役員改選では、温泉委員長の再任を決めた。

　本年度役員はつぎのとおり。＝全員校長、敬称略＝

▽委員長＝温泉敏（美瑛町美沢小）

▽副委員長・総務部長＝小野田年克（鹿追町通明小）

▽副委員長・研究部長＝森広明（士別市多寄小）

▽監査＝中川真人（喜茂別町鈴川小）―新、尾花靖宏（岩見沢市メープル小）

▽財政部長＝北村剛（千歳市駒里小中）―新

▽事務局長＝井上隆一（占冠村占冠中央小）

▽事務局次長＝前田道弘（白老町竹浦小）―新

(関係団体 2022-05-23付)