７月札幌で第５７回研修会　道町村教委連　４年度総会　役員改選　本庄幸賢会長を再任

（関係団体 2022-05-24付）

本庄会長は道内１４４の町村教委の連携を呼びかけた

　道町村教育委員会連合会（会長・本庄幸賢当別町教育長）は２０日、道庁別館で道教委の５年度文教施策に対する要望活動を行った。教職員定数の改善、新型コロナウイルス感染症への対応など６分野７２項目からなる要望書を倉本博史教育長に手渡した。

　総会には評議員４２人（出席２６人、委任状１６人）、理事２３人が参加。

　開会に当たり本庄会長があいさつ。コロナ禍について「学校にも深刻な影響を与え、不登校や自殺の件数は過去最高を記録した。一見日常を取り戻した感のある学校だが、今まで以上に子どもに目を配り、きめ細かな対応を」と求めた。

　また、新学習指導要領への移行に触れ「一人ひとりの可能性を伸ばし、確かな学力を身に付けさせるため、基礎的・基本的な知識・技能や、主体的に学習に取り組む態度のかん養などをさらに推し進めなければいけない」と述べた。

　さらに「コロナ禍に打ち勝ち、未来を担う子どもたちの成長のため、道内１４４の町村教委が横の連携を強く持ち、実践を共有しながら前に進んでいこう」と呼びかけた。

　続いて、道教委の橋場弘之委員が祝辞。「本道喫緊の課題としてお願いしたいこと」として「ICTを活用した授業の充実・改善を。特に不登校やいじめで学校に来られない子には非常に有効な手段」「いじめはまず認知し、迅速かつ適切な対応が大切」「ヤングケアラーを早期に発見し、関係機関等につなげるため、研修機会を確保するなどしっかりした取組を」「時間外勤務時間の公表など、全ての学校が働き方改革を推進してほしい」などと求めた。

　議事では、４年度事業計画などを承認。第５７回北海道市町村教育委員会研修会を７月１５日に、教育長部会研修会と新任教育長研修会を１０月１９日に、いずれも札幌市内で開催することとした。

　また、教育長部会を年２回、教育委員部会を年１回開催。第２回役員会を５年２月２日に開催する。

　このほか、道教委への文教施策要望内容や、第５７回北海道市町村教育委員会研修会の開催日程・決議文などについて協議した。

　４年度役員はつぎのとおり。＝敬称略＝

▽会長＝本庄幸賢（当別町教育長）

▽副会長＝山﨑佳（標津町教育長）―新、伊藤太一（初山別村委員）、岡田敬司（知内町委員）―新

▽監事＝安藤尚志（白老町教育長）―新、萬屋志都子（羅臼町委員）―新

(関係団体 2022-05-24付)