上富良野町教委が教育支援施設　多様な学びの場を提供　体験活動やつながり構築等

（市町村 2023-03-06付）

　【旭川発】上富良野町教委は５年度、教育支援センターを新たに設置する。専門職員３人が学習支援や体験活動、学校・保護者・関係機関とのネットワーク構築などを担当。教育相談体制を整備して不登校等に対応するとともに、児童生徒に多様な学びの場を提供する。

　不登校児童生徒の増加、子どもたちを取り巻く課題の多様化と複雑化、核家族化の進展によって教育相談体制の整備が求められている。

　教育機会確保法に基づく文部科学省の不登校対応方針によって多様な学びの場の提供が求められていることから、町教委は新たに教育支援センターの設置を決定し、５年度予算案に関連経費７２１万円を措置した。

　設置場所は公民館の２階研修室。通所対象は不登校または不登校傾向にある児童生徒で、相談対象は学齢期の子どもとその保護者となっている。

　事業内容は、子どもの安全・安心な居場所づくり、基本的生活習慣の指導、教育・就学・進路に関する相談対応などを見込んでいる。

　配置するのは、学校と連携した学習指導や体験活動を展開する教育アドバイザー、検査やカウンセリングを行う教育支援専門員、保護者相談、関係機関との連絡調整役を担う教育支援相談員の３人。このうち教育支援専門員には地域おこし協力隊を活用する。

(市町村 2023-03-06付)