市民防災センターがリニューアル　体験コーナーを充実　札幌市 パネル学習なども

（札幌市 2023-03-22付）

模擬消火器を使って初期消火の方法を学ぶ

　白石区の札幌市民防災センターが２０日、リニューアルオープンした。壁に映像を映す「プロジェクションマッピング」を活用した消火体験など、防災体験コーナーを充実させた。地震や水害などについてパネルで知識を学ぶことができる学習コーナーも新たに設けた。

　開館２０周年を迎えた市民防災センターは、改修工事のため昨年９月から休館していた。４月２０日にグランドオープンする。

　消火体験コーナーでは、コンロやストーブ、コンセントから出火した際の映像がランダムに映し出される。模擬消火器を使って火を消すことで、効果的な初期消火の方法を学ぶ。

　煙が充満した建物からの避難を体験するコーナーでは、利用者の姿勢をセンサーやカメラで分析することができ「姿勢を低く」「壁に沿う」「扉を閉める」の３点を評価する。自分の避難行動映像で振り返ることも可能になり、高い学習効果が期待できる。

　このほか、地震や水害など様々な災害の知識や、災害への備えについて、パネルで学ぶことができる学習コーナーを新設。地震発生後の札幌のまちの様子を描いたパノラマイラストには、落下物への注意点などがまとめてあり、パネルをめくって確認する。

　市民防災センターの野村政司センター長は「万が一のときに自分の身を守れるよう、体験し学んでもらえれば」と話している。

　開館時間は午前９時３０分から午後４時３０分まで。休館日は従来の年末年始に第１、第３月曜が加わる。

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避難行動をＡ～Ｃの３段階で評価する

(札幌市 2023-03-22付)