札幌平岸中校区の児童会・生徒会　中学校生活への希望を　オンライン交流で活動紹介

（札幌市 2023-03-23付）

オンライン交流に参加する平岸西小の児童たち

　札幌市立平岸中学校（藤倉悟校長）、平岸西小学校（北原徹也校長）、平岸高台小学校（野村淳一校長）で構成する平岸中学校区は１０日、オンラインで児童会と生徒会交流会を開いた。３校の児童生徒を合わせて３３人が参加。平岸中生徒会が生徒会活動の内容を紹介したほか、各地域の良さや課題について交流した。

　札幌市では、市内の中学校と近隣の小学校が連携し、９年間を通した子どもたちの学びや育ちを支えるため、中学校区ごとに「小中一貫した教育グランドデザイン」の作成に取り組んでいる。

　平岸中学校区のグランドデザインでは、共通重点目標に「やさしさと思いやりにあふれ、“しなやかさ”と“たくましさ”をもち、自ら判断して主体的に行動する子ども」を設定。札幌市学校教育の重点で掲げる①「学ぶ力」の育成②豊かな心の育成③健やかな体の育成④生徒指導の充実⑤キャリア教育の充実―に向けた取組を推進している。

　今回は、同校区のグランドデザインに課題として挙げている「子ども同士が交流する場がない」を受け、児童会と生徒会による交流会の場を設定した。

　交流会は、新１年生の中学校入学による不安解消に資することがねらい。平岸西小の児童１８人、平岸高台小の児童９人、平岸中の生徒６人が参加した。

　はじめに平岸中が生徒会活動の内容を説明。ボランティア活動やあいさつ運動、部活動応援、生徒会選挙などの様子を写真と共に紹介した。

　続いて、平岸西小、平岸高台小の児童から平岸中の生徒に対して「合唱コンクールではどんな曲を歌っているのか」「生徒会活動や行事を行う際に心がけていること」について質問した。

　このあと、各地域の良さや課題について発表し合った。

　北原校長は「これまで少なかった中学生と交流する機会を設けることで、中学生に対しての憧れや中学校生活への希望を持つきっかけにしてほしい」と期待した。

(札幌市 2023-03-23付)