ＩＣＴ活用した授業実践研修会２　学校・地域間格差解消へ　全へき連　６月２日から全３回

（関係団体 2023-05-18付）

　全国へき地教育研究連盟（全へき連、柿崎秀顕会長）は本年度、ＩＣＴを活用した授業実践研修会パート２（初級～中級編）を開催する。学校や地域におけるＩＣＴ活用の技術格差解消や、ＧＩＧＡスクール構想の長所を生かした遠隔双方向授業の普及などを目指すもの。研修は３パターンを用意しており、いずれも活用の基本から共同編集の方法、実践の全３回を予定。初回は６月２日を予定している。

　ＧＩＧＡスクール構想の加速度的な推進によって１人１台端末の環境が整ったことで、今後、授業等での実践が求められる。一方で、文部科学省の調査によると、ＩＣＴを活用した授業実践に、地域格差や学校間格差が生じていることが明らかになった。

　こうした課題を受け、全へき連では４年度、ＩＣＴを活用した授業改善および実践の普及・啓発を図るため、授業実践研修会を開設。前年度の基礎講座には、へき地校だけではなく、都市部の教職員が参加するなど好評だったため、本年度は「今から始めるＩＣＴを活用した授業実践研修パート２」と称して初級～中級編を開催する。

　研修では、連盟が全国大会や各ブロック大会で積み上げた実践成果をもとに、さらなるレベルアップを図る。初回は「使ってみよう」をテーマに６月２日、２回目は「共同編集の活用」のもと７月４日、３回目は「実践編」として８月２２日に、オンラインで開催する。

　コースはＡ・Ｂ・Ｃの３つを用意。Ａコースでは、学習支援ソフトの活用を取り上げ、基本操作や課題提出・改修、他ソフトとの連携、複式授業での実際の運用を研修する。Ｂコースでは、カメラや動画の撮影・修正加工、ビデオ制作や編集した教材の活用、遠隔授業の実際の運用を学ぶ。Ｃコースは、端末の基本操作、実践事例等の講演や操作体験、模擬授業などを用意している。

　参加対象および人数は、小規模校に勤務する教職員および教員志望学生、大規模・中規模校に勤務する教職員など。１講座８０人程度を見込んでいる。

　受講希望者は、全へき連ホームページの専用フォームから申し込むこと。参加費は３０００円。期間限定で録画した講座を再度視聴できるワンモア配信も可能となっている。

　初回の締め切りはあす１９日。２回目以降は随時受け付ける。

(関係団体 2023-05-18付)