地区代表者間の交流推進など　新会長に塚野昭臣氏　北師同窓会　５年度総会

（関係団体 2023-05-23付）

塚野新会長

　北師同窓会は１４日、ホテルポールスター札幌で５年度定時総会を開催した。教育文化情報「純剛」の２回発行や、地区代表者間のオンライン会議等を活用した交流の推進などを盛り込んだ本年度事業計画などを決定した。役員改選では、新会長に前北師会館館長塚野昭臣氏を選出した。

　新型コロナウイルス感染症の影響で、参集による総会開催は４年ぶり。

　冒頭、あいさつに立った谷山正司会長は、新型コロナの感染症法上の位置付けが５類に移行するなど「少しずつコロナ禍以前の日常に戻りつつある」状況を歓迎。発足１２６年目を迎え「これまで以上に同窓会活動に関心を持っていただき、積極的・主体的に関わっていただくようお願いしたい」と呼びかけた。

　道教育大学の田口哲副学長が蛇穴治夫学長のあいさつを代読。近年の教員志望者の減少に、教員養成大学として危機感を募らせる一方で「子どもたちの、教科への関心を引き出したり、関心の異なる子の学びの扉を開いたりすることができるのは、教師という職業にほかならない」と強調。「不易の部分を守りつつ、社会に求められる部分に対応できる人材を育成するため、一層努力したい」と述べ、今後のさらなる支援・協力を求めた。

　議事では、４年度事業報告、決算・監査報告を承認したあと、５年度事業計画案を審議した。

　事業計画では①研修事業の実施②教育文化情報・研修資料集の発行③大学への支援・教育文化普及活動の推進④関係機関・団体との連携⑤研究助成⑥北師会館の運営―など９項目を決定。教育文化情報「純剛」１５４号、１５５号の発行や、必要に応じた地区代表者間のオンライン会議等を活用した交流などを盛り込んだ。

　将来検討委員会が２年度から検討を重ねてきたまとめを報告。会員の確保や新入会員の獲得に関しては、新たな事業の検討や既存事業の見直しを行うとした。北師会館の在り方に関わっては、活動の拠点として今後も存続する方針を固めた。

　このほか、地区の統合は行わず、インターネットやホームページ、オンライン会議等の活用を通して地区へのサポートを強化することを確認した。

　任期満了に伴う役員改選では、新会長に塚野氏を選出した。

　役員はつぎのとおり。＝全員新任、敬称略＝

▽会長＝塚野昭臣

▽副会長＝引地秀美、浦嵜昌明、松田周一、菅沼真弓、菊池公一

▽専務理事＝堀口基一

(関係団体 2023-05-23付)