音更町教委　６年度に全小・中で　普通教室に空調機導入　長期休業日数内で夏休み延長へ

（札幌市 2023-09-21付）

　【帯広発】音更町は今夏の猛暑を受け、６年度中に町内全小・中学校の普通教室等にエアコンを導入する方針を示した。総事業費は約１１億円に上る見込みで、現在開会している第３回定例町議会に実施設計費を盛り込んだ一般会計補正予算案を提案する。また、長期休業期間の総日数内で夏季休業を延長する方向性を町校長会と協議している。

　今夏、全国で記録的な猛暑が続き、道内各所で８月２３日から熱中症警戒アラートが連日発表された。音更町内の小・中学校では同日から３日間、臨時休業や授業時間の短縮などの対策が取られた。

　これらを踏まえ、町は１５日の町議会文教常任委員会で、全小・中学校１６校へのエアコン導入を提示した。普通教室２２５室をはじめ、職員室、校長室、自校給食を提供する全校のうちエアコン未設置の１５校の給食室に配備する見通し。総事業費には約１１億円を見込んでおり、実施設計費（５０００～６０００万円を想定）を盛り込んだ補正予算案を、現在開会している第３回定例町議会の最終日２９日に提案する。

　第４回定例町議会には具体的な工事請負費等を提案する予定で、年度内に契約および発注等を行うよう働きかけている。来夏に向けて６年１月にも着工する計画で、夏季休業明けに間に合うよう、春休みや放課後、土日等にも工事を進めることが予想されている。

　また、長期休業期間の総日数５０日間の中で、冬季休業を短縮し、夏季休業を延長する方向で町教委と町校長会は協議を進めている。学校行事やテスト、中学生においては高校受験等にも関係するため、１週間前後の調整を想定。きょうだいで休業期間が異なると各家庭の負担につながる恐れがあるため、小・中学校の休業終了日を一律で定める方向性だ。

(札幌市 2023-09-21付)