進路への意識高める　釧工高インターンシップ　土木科は建設企業で実習

（学校 2023-09-25付）

　【釧路発】釧路工業高校（池原智宏校長）の２年生は１３日からの３日間、インターンシップに参加した。このうち土木科３８人は、管内の建設企業などで実習。座学や測量体験などを通して、地域の安全・安心を担う建設業の重要性ややりがいなどを学び、進路に向けて意識を高めた。

　同校では毎年、電子機械科、工業化学科、土木科、電気科、建築科の２年生がインターンシップに参加している。ことしは２年生約１７０人が管内事業所や管内企業などで実習を行った。　

　うち土木科の高橋奎翔さんは高玉建設工業（株）（別海）でインターンシップに参加。開発局釧路開発建設部発注の「北海道横断自動車道釧路市北斗東改良工事」「別海北部地区別配１０号用水路外一連工事」「阿寒地区区画整理釧路第８工区工事」の３現場で実習を行った。

　初日は「北海道横断自動車道釧路市北斗東改良工事」の現場事務所で新規入場者教育や予定業務内容などの情報を共有し、現場へ移動。現場で工事内容の説明などを受けたあと、遠隔臨場による出来形検査を体験した。

　午後からは、建設機械に試乗し死角等の体験を行ったほか、ドローンによる写真撮影を行った。

　２日目は、別海北部地区の現場で、ＰＣによる施工管理ソフトやＣＡＤによる図面作図などを体験。最終日は、阿寒地区の現場で、レーダースキャンを使用した土量の計測やＧＰＳ測量（位置出し）など、スマートフォン等を活用した最新の測量を実施した。

　高橋さんは「将来は、地元で土木の道に進みたいと考えている。今回のインターンシップでは、普段学校で習うことのできない貴重な体験ができたので、今後に生かしていきたい」と話した。

　釧路工業高の畠山公彦教諭は「普段習わないことを学べる貴重な機会。実際の社会を体験し、今後の進路選択に生かしてほしい」と期待した。

(学校 2023-09-25付)