津別中　きゅんとしてＧＯＯＤで　高校生の活動から学ぶ　津別高つべつ学発表会見学

（学校 2023-09-26付）

津別中きゅんプロジェクト津別高

　【網走発】津別町立津別中学校（森本邦紀校長）１年生は２０日、津別高校（太田徹校長）３年生のつべつ学成果発表会を見学した。オホーツク教育局「オホーツク“きゅん”として“ＧＯＯＤ”プロジェクト」の一環で、中・高における取組の接続を図ったもの。中学生は成果発表会見学を通して郷土の良さや特徴などを学ぶとともに、高校生の活動の視点を参考に、郷土について学ぶ見通しを立て、今後の取組の糧とした。

　プロジェクトは、高校進学や卒業後における管外への人材流出が多い状況を受け、中学校段階までに「ふるさとオホーツクに思いをはせる心」を育むことを目指すもの。

　津別中は前年度から、湧別町立上湧別中学校と共に実施校の指定を受け①他県の生徒と交流し、ふるさとの魅力を幅広い視点で受け止める②様々な職業人から地域への思いを学び、新たな視点で地域に向き合う―ことを目的に活動を進めてきた。本年度は、さらに指定地域に所在する高校との取組の接続を図っている。

　その一環として今回、１年生３４人が津別高のつべつ学成果発表会を見学した。

　津別高は学校設定科目「つべつ学」において、３年間かけて地域探究学習や高大連携を実施。生徒が地域住民と連携し協力を得て地域の課題について、自分たちで仮説を立てて解決しようとする活動を通し、考える力を育むもの。本年度入学生からは総合的な探究の時間として取り組んでいる。

　当日は、３年生１１人が「つべつ学Ⅰ・Ⅱ・Ⅲ３年間のまとめ」と題し、後輩や中学生を前に、３年間の取組の成果を披露した。

　３年生は、つべつ学のねらいや流れを説明した上で、３年間の活動の様子を紹介。町の良い点として「豊かな自然」「おいしい野菜」「町民と接する機会」を列挙。一方、課題として町の魅力のＰＲ不足を挙げた。

　その解決方法として、ＰＲ動画と映画を企画、制作したことを報告。町の魅力をニュース風にまとめたり、美しい自然などを紹介したりした３本の動画、また、町内の道の駅あいおいで販売している名産クマヤキの誕生秘話を記者が関係者に取材するドラマ仕立てで紹介した映画を上映した。

　津別中１年生は成果発表会を見学したほか、つべつ学の内容をまとめた掲示物を見て、高校生から説明を受けた。

　津別中の森本校長は「中学校でもふるさとについて学んでいる。小中高１２年間を通したふるさと学習の見通しを持たせることができたのでは」と話すとともに「中学生と高校生の考えの深さの違いを見せてあげることができた。高校生が体験を通し深く考えていることを中学生の時から意識して学習を進めてほしい」と期待を寄せた。

(学校 2023-09-26付)