北見市教委　５年度全国体力等調査　小男女２種目で全国超　中学男子も２種目全国上回る

（市町村 2024-02-26付）

　【網走発】北見市教委は、５年度全国体力・運動能力、運動習慣等調査の結果を公表した。小学校の男子・女子共に「握力」「ソフトボール投げ」の２種目において全国平均を上回った。中学校では男子が「握力」「反復横跳び」の２種目において全国平均を上回った。市教委では結果を受け、明らかになった課題の改善に向け、市立学校、幼稚園・認定こども園・保育所などと連携し、子どもたちへの一貫した指導の充実に引き続き取組を進める方針。

　５年度の調査は、市内の小学５年生、義務教育学校前期課程５年生８４５人、中学２年生、義務教育学校後期課程２年生７５７人を対象に実施した。

　小学校では男子、女子共に「握力」「ソフトボール投げ」の２種目において全国平均を上回った。男子は「反復横跳び」「立ち幅跳び」「上体起こし」「２０㍍シャトルラン」において、女子は「反復横跳び」「上体起こし」「長座体前屈」「立ち幅跳び」において全国よりやや低かった。また、前年度の市内平均と比較すると、男子は上回る種目がなく、女子は２種目において上回る結果となった。

　中学校では、男子が「握力」「反復横跳び」の２種目において全国平均を上回ったが、「立ち幅跳び」「上体起こし」「５０㍍走」においては全国よりやや低かった。女子は全国平均を上回る種目はなく、「握力」「上体起こし」「５０㍍走」「立ち幅跳び」の４種目においては全国よりやや低かった。また、前年度の市内平均と比較すると、男子は２種目、女子は１種目において上回る結果となった。

　質問紙調査をみると、小学校男子、中学校男女共に、運動・スポーツが好きと感じている割合は全国より高く、小学校男女、中学校男子共に、運動・スポーツは大切と感じている割合が全国を上回っている。また、小学校男女、中学校男女共に、体育の授業におけるＩＣＴの効果を実感している割合が全国より高い結果となった。

　北見市教委では結果から明らかになった課題の改善に向け、市立学校、幼稚園・認定こども園・保育所などと連携し、子どもたちの一貫した指導の充実に引き続き取組を進める方針。教職員を対象とした実技講習会を年２回開催し、子どもたちに運動することの楽しさ・できることの喜びを与える指導方法や声かけの仕方、発達段階に応じて系統的に技能の向上を図る指導方法や実践について研修を進めていく。

　このほか、授業改善と教師の指導力向上に取り組むことで、運動が好きという思いを持ち、児童生徒が自ら進んで体を動かすことのできる体力・運動能力の向上を図る。

　学校では、新体力テストにおける実施時期や方法を工夫した取組や、体育の授業以外に運動する機会が増えるような取組、ＩＣＴを活用するなど場の設定を工夫しながら、児童生徒が自ら「学びとる」体育の授業改善の取組を進める方針。

(市町村 2024-02-26付)