中札内村６年度予算案　検定チャレンジ受検料助成　回数制限撤廃　料金事務　村教委が支払い

（市町村 2024-02-29付）

　【帯広発】中札内村は２６日、６年度予算案を発表した。一般会計は前年度当初比０・１％減の５５億８２８０万円で、教育費は１７・０％減の７億７４１３万円。中札内小学校外部塗装・屋上防水等工事などの学校環境整備を終えたことが大幅減の主な要因となっている。

　検定チャレンジ受検料助成事業は、英語、漢字、算数・数学の検定料を助成するもので、児童生徒の学習意欲向上と基礎知識の確実な定着、保護者負担の軽減を図ることが目的。これまでは年３回の制限を設けていたが、６年度から回数制限を撤廃する。また、教職員の料金取扱事務の負担軽減を図るため、小・中学校で取りまとめて行う検定は、村教委が一括支払いする。

　教育関連の主な事業はつぎのとおり。

▼産業課

▽次代を担う子どもたちへの木育＝２１万円

　村の木・カシワを用いた「森の輪」を中札内高等養護学校の生徒たちの協力を得て製作し、乳児にプレゼントする。

▼教育委員会

▽不登校や特別支援教育への対応の充実＝５７７万円

　常勤で児童生徒・保護者への対応、教職員へのアドバイスを行う専任職員を配置する。

▽ジェンダーレス制服の導入に向けて＝２０万円

　中学校における性的マイノリティーの生徒に配慮したジェンダーレス制服の８年度導入に向けて、道徳授業や講演会などで理解を深める。

▽部活動地域移行の推進＝７４１万円

▽サマーカレッジ交付金（新規）＝１５万円

　小学校高学年を対象に、管外で３泊４日の自然体験学習を実施し、村内との違いを感じる機会をつくる。集団生活を通して、班での役割や時間を守ることの重要さを学び、協調性や責任感などを学ぶ機会とする。

▽運動教室委託（拡充）＝１９８万円

　運動不足の解消や身体機能の低下を予防するため、民間団体と連携して運動教室を開催し、運動無関心者の運動習慣化をサポートする。

▽検定チャレンジ受験料助成（拡充）＝９７万円

▽山村留学＝２２２万円

▽高校就学支援対策補助金＝１５２２万円

▽学校給食支援＝７４６万円

▽文化振興奨励補助金＝９６５万円

▽温風暖房機更新＝９３８万円

　上札内小体育館の温風暖房機を更新する。

▽上札内交流館エアコン設置工事＝１４３万円

▽体育館ＬＥＤ化工事＝１４３８万円

▽交流の杜体育館ＬＥＤ化工事＝２１１２万円

(市町村 2024-02-29付)