渡島西部４町　中学校部活動　２種目で拠点校方式　野球は知内中、バスケは福島中

（学校 2024-04-22付）

　【函館発】松前町、福島町、木古内町、知内町の渡島西部４町は本年度から中学校の部活動に関し、野球とバスケットボールの２種目で拠点校方式を導入する。野球部は知内町立知内中学校、バスケットボール部は福島町立福島中学校を拠点校に指定。集約化によって、生徒が希望する部活動に参加できる機会を確保するとともに、顧問を務める教員の負担軽減につなげる考え。

　４町の市立中学校は計４校。拠点校方式を導入する２種目のうち、野球部は知内中が６人、福島中が５人、木古内中が２人。バスケットボール部男子は福島中が３人、知内中が８人。バスケットボール部女子は福島中、知内中がそれぞれ３人、松前中が１人所属している。学校単位で単独チームを組むことが難しい状況にあったため、近隣町との合同チームを編成してきた。

　昨年１０月には４町の町教委と㈱ＢＵＫＡＲＵが経済産業省「未来の教室実証事業」の採択を受け、部活動の広域連携に向けた連携協定を締結。１１月からことし２月末にかけて、移動手段の確保やオンライン部活動などの取組を試行した。

　休日の部活動地域移行に向け、町有バスのローテーション運行や専門的なスキルを持つ外部コーチ、大学生による指導を通して、各町の中学生が活動しやすい環境を模索してきた。

　主に休日行われる大会の引率については、これまで学校単位で自治体がバスを稼働。各校の顧問教員も全員引率していたため、実証事業を通して課題を整理し、拠点校方式を採用する結論に結び付いた。

　導入によって顧問を務める教員の大会引率が１人でも可能となることから、分担によって負担軽減を図ることが期待できる。

　バスの運行に関しても各町で連携を図り、ローテーション運行を進める方針。知内町教委の担当者は「生徒が通う中学校にない部活動に参加できるため、新しく始めたい競技環境を整えられると思う」と話している。

(学校 2024-04-22付)