文科省環境のための学習・観測プログラム推進事業 本道から砂川高を指定 2ヵ年で気候変動など考察
( 2015-10-30付)

 文部科学省は、「環境のための地球規模の学習および観測プログラム(グローブ)推進事業」の指定校に砂川高校を採択した。全国の十五指定校のうちの一校として、プログラムに基づき、三年生の授業で水質や雪質を調査。調査結果から気候変動や環境変化などを考察し、二ヵ年計画の研究成果を広く発表していく。

 GLOBE(Global Learning and Observations to Benefit the Environment)は、全世界の幼児児童生徒、教員、科学者が相互に協力しながら、全世界の個々人の環境に関する意識の啓発、地球に関する科学的理解の増進、理数教育において、より高い水準へ到達するための手助けとなることを目的として、環境観測や情報交換を行う、学校を基礎とした国際的な環境教育のプログラム。

 文科省主催のグローブ推進事業では、二年ごとに参加学校を指定しており、本年度から全国の小・中・高校十五校を指定した。うち、砂川高は、二ヵ年計画で「北海道を代表する石狩川の水質調査および雪質調査を通して、道央圏の気候変動や環境変化を考察する研究」を進める。

 三年生の授業「理科 課題研究」を選択する生徒が、事業のプログラムに基づき、週に一回、砂川市内の石狩川と遊水池の透明度や酸素濃度、酸性度などを調べている。

 地域の水域の季節ごとの変化、毎年の変化について専門家のアドバイスを受けながら考察し、生徒に気候変動や環境変化などを考える力、自分の考えを発表する力を身に付けさせる。

 石狩川の上流域と下流域の影響を調べるほか、大雪山系の東側地域の雪質については、道東地域の高校との共同調査も想定している。

 研究成果は、学校祭や同校ホームページで報告するほか、近隣小・中学校への発表などを計画している。

( 2015-10-30付)