読書環境の充実へ美瑛町教委　学校図書室システム化拡充　新たに美瑛東小を接続

（市町村 2016-03-07付）

　【旭川発】美瑛町教委は、二十六年度から試行的に取り組んでいる学校図書室システム化事業を拡充する。新たに美瑛東小学校を指定し、図書室と町立図書館をオンライン化して、蔵書データーベースを共有。併せて、図書館司書を同校に巡回させることで、児童生徒の読書環境の充実につなげ、児童の読書意欲の向上と利用者増加を図る。町教委では、夏季休業前にはシステム化させたい考え。

　町教委では、児童生徒の読書環境の充実と読書意欲のさらなる向上のため、二十六年度から美瑛小学校をモデル校として、試行的に同事業を推進している。図書室と町立図書館をオンライン化して、蔵書のデーターベースを共有。図書を町立図書館から取り寄せることができる。

　本年度は、これまでの取組を検証するとともに、学校の調べ学習の充実に向けて、美瑛小への図書館司書の巡回を開始した。また、長期休業前、特に、本年度の冬休みの貸出冊数が三百冊近くと大幅に伸びたことから、事業の拡大を決定した。

　新年度予算案で、「学校図書室システム化事業」として、三百十三万円を計上。美瑛小に次ぐ規模の美瑛東小をモデル校に加え、夏季休業前にシステム化を図る。

　町教委は「町内の全小・中学校が町立図書館とネットワークを結ぶことが理想。継続的にオンライン化を進め、子どもたちの読書環境を充実させていきたい」と話している。

(市町村 2016-03-07付)