石山・芸術の森地域の学校規模適正化　市教委が取組方針報告　小中連携・一貫教育の可能性検証も

（市町村 2016-03-08付）

　札幌市教委の南区石山・芸術の森地域の学校規模適正化にかかる今後の取組方針がまとまった。二日の第五回教育委員会会議で報告したもの。石山・芸術の森地域学校規模適正化検討委員会の石山部会（石山小学校・石山南小学校）と芸術の森部会（常盤小学校・石山東小学校）が提出した意見を踏まえ、部会ごとに学校を統合し、実施設計や校名案等を検討する。また、芸術の森部会が要望する常盤中学校との小中一貫校化については、二十八年度から実施する小中連携・一貫教育推進事業を踏まえ、その可能性を検証していく。

　同委員会は石山小・常盤小・石山南小・石山東小の四校について、保護者・地域・学校・行政が連携しながら学校規模適正化を進める上での課題を検討するため、二十六年七月に設置したもの。二十七年六月からは石山部会と芸術の森部会に分かれて検討を進めてきた。

　石山地区では、石山小・石山南小を再編し、石山小の敷地に新築する新設校の校舎のほか、併設するまちづくりセンターや児童会館の実施設計を進め、新設校の校名案等の検討を行う。また、開校時期については、工事等のスケジュールから三十一年四月と見込んでいる。

　芸術の森地区では、常盤小・石山東小を再編し、新設校設置予定の「ときわスポーツコミュニティ広場」の用地の調査等を実施する計画。設置可否や施設配置等の検討を進め、その結果を踏まえ基本設計費の要求等を行っていく。

　また、常盤中との小中一貫校化の要望について市教委は、二十八年度から実施する小中連携・一貫教育推進事業に関する検討を踏まえ、その可能性を検証していくこととしている。

(市町村 2016-03-08付)