美瑛町教委２８年度教育行政執行方針―千葉教育長説明　小・中のＩＣＴ機器充実　保育時間拡大し子育てを支援

（市町村 2016-03-10付）

美瑛町教委・千葉茂美教育長

　【旭川発】美瑛町教委の千葉茂美教育長＝写真＝は、三日開会の町議会第一回定例会で二十八年度教育行政執行方針を説明した。本年度は小・中学校におけるＩＣＴ機器をさらに充実させ、分かりやすい授業づくりを推進。このほかの様々な取組を通して児童生徒の学力向上につなげる。また、学童保育については、保育時間を拡大し子育て支援の充実に努めることとした。

　執行方針の概要はつぎのとおり。

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　学力向上に向け、全国学力・学習状況調査結果や学校評価などを踏まえ、教職員における指導方法の工夫改善や、児童生徒一人ひとりの学習習慣の定着のほか、家庭での生活習慣の改善等を、学校や家庭と連携・協力して進める。

　子ども一人ひとりにきめ細やかな対応と指導の充実を図るため、教育指導助手を配置するとともに、長期休業中には「学習ルーム」を開設して、基礎学力の定着を図る。また、教育委員会が主体となり、土曜日など休日をより有意義なものとする教育活動を推進する。

　特別支援教育については、子どもたち一人ひとりの発達段階の特性やニーズに応じた就学体制の充実を図るとともに、特別支援教育専門員、児童生徒の自立に向けた支援体制の充実のため専門職員を配置する。

　ＩＣＴ教育については、本年度、小・中学校にプロジェクター等を配置し、これまで導入した電子黒板や実物投影機、タブレット端末などの情報機器と合わせて、分かりやすく効果的な授業づくりを推進する

　いじめ防止の基本方針を踏まえ、学校、家庭との連携を一層深め、子どもたちの問題行動の未然防止、早期発見などに努める。

　ふるさと教育や職業体験学習を通じてキャリア教育を推進するほか、将来の夢や目標をもち続ける意識を育むため、本年度も、「こころのプロジェクト事業」を実施する。

　体力向上について、指定を受けて全校を挙げて取り組んできた、運動習慣の定着や体力手帳などの活用を継続する。

　学校図書館では、本年度から学校図書館司書を巡回配置し、子どもたちの自主的な読書活動を推進するほか、町図書館と連携しながら学校図書館の読書環境、学習環境の充実に取り組む。

　学童保育については、なかよし児童館との連携を図りながら、本年度から保育時間を拡大し、子育て支援の充実に努める。

　学校間連携の在り方については、特に小・中学校間での連携を図り、これまで推進してきた参観日等の公開や授業交流などを行い、より効果的な授業や指導方法の改善などを推進する。

(市町村 2016-03-10付)