長万部町教委の教育行政執行方針―鈴木教育長説明　学力向上基礎基本の定着へ　家庭学習・読書活動充実など

（市町村 2016-03-11付）

長万部町教委・鈴木祐司教育長

　【函館発】長万部町教委の鈴木祐司教育長＝写真＝は、七日に開かれた定例町議会で二十八年度教育行政執行方針を表明した。学校教育においては、児童生徒一人ひとりの「生きる力」の育成を目指すとし、各学校における基礎学力の確実な定着、家庭学習の定着、読書活動の充実等に努めていく姿勢を強調。特別支援教育や学校給食を通じた食育にも力を入れていくとした。

　鈴木教育長は冒頭、「子どもたち一人ひとりには、新しい時代を積極的に切り開く能力や、社会の一員としてともに支え合う心を育むことが求められている」と強調。善悪の判断を身に付け、自ら主体的に考え行動し、適切なコミュニケーションをとることができる人材の育成を目指し、「学校種間の連携の輪を広げ、学校・家庭・地域相互の連携を図り、それぞれの教育力が十分に発揮されるよう努める」とした。

　学校教育については、幼稚園、保育所から大学までの教育機関が教育力を相互に活用し、高め合うことを目指して、連携の場の拡大、内容の充実を図る。全国学力・学習状況調査においては、引き続き結果を公表し、各学校で基礎学力の確実な定着に向けて、家庭学習の定着や読書活動の充実について、保護者への啓発を進めるとした。

　このほか、小学校における外国語活動、中学校における英語教育については、渡島教育局による英語指導助手派遣事業を活用する。

　特別支援教育については、個別の教育支援計画の策定・活用を進めるとともに、町教育支援委員会で、小学校就学前から中学校卒業までの連続した連携や障がいの状態を踏まえ、総合的な観点から就学先を決定できるよう進めていくとした。

　学校給食については、「学校給食は食育における生きた教材」とし、保護者を対象に、給食を通して食育についての広報活動を継続実施するほか、学校給食施設の紫外線殺菌保管庫を、より効果の高い熱風消毒ができる消毒保管庫へと更新していくとした。

(市町村 2016-03-11付)