名寄市教委が全国体力・運動能力、運動習慣等調査結果まとめ　中学男子７種目で全国以上　小学男女、中学女子は６種目で

（市町村 2016-03-11付）

　【旭川発】名寄市教委は、同市における本年度の全国体力・運動能力、運動習慣等調査結果をまとめた。小・中学校男女とも六種目以上で全国平均を上回った。一方で、走力に課題が残る結果となった。市教委では、「学校が一体となった体力の向上を図る取組の推進」をはじめ、五つの重点を設け、体力の向上と運動習慣の改善に努めていく。

　小学校男子では、「上体起こし」「長座体前屈」「反復横とび」「二十㍍シャトルラン」「立ち幅とび」「ソフトボール投げ」の六種目で全国を上回った。「握力」は全国とほぼ同様で、「五十㍍走」は、全国と比べ落ち込んだ。

　小学校女子では、「上体起こし」「握力」「反復横とび」「二十㍍シャトルラン」「立ち幅とび」「ソフトボール投げ」の六種目で全国を超えた。同様の結果がみられたのが「長座体前屈」。男子と同じく、「五十㍍走」で課題がみられた。

　中学校男子では、「五十㍍走」を除く、七種目で全国と比べ成果がみられた。うち、「上体起こし」「ハンドボール投げ」は大きく上回っている。「五十㍍走」は全国を割り、全道と同程度となった。

　中学校女子では、「上体起こし」「握力」「反復横とび」「長座体前屈」「立ち幅とび」「ハンドボール投げ」の六種目で全国をしのぐ成果をみせた。「二十㍍シャトルラン」は全国と同様の結果を示し、「五十㍍走」は全国を下回った。

　質問紙調査では、学校以外での一週間の総運動時間について、全国と比べ小・中学校ともに女子の運動時間は多いものの、男子は少なかった。

　また、全国と比べ小学校の女子と中学校の男女は、「体育の授業が楽しい・やや楽しい」と思う児童生徒の割合が高い一方、小学校男子は低い傾向を示した。

　市教委では、「実技種目の大部分で改善された反面、走力に課題がみられる」と分析している。

　このため、①学校が一体となった体力向上を図る取組の推進②調査結果を踏まえた体育授業の改善・充実③スキーやカーリング、マラソン大会等の地域における教育資源の活用④体力向上に向けた取組等の共有化⑤家庭・地域との連携―の五点を重点に設定。市教育研究所内の教育改善プロジェクト委員会を中心に、体力の向上と運動習慣等の改善を図る取組を進めることとしている。

(市町村 2016-03-11付)