音更町教委の教育行政執行方針―宮原教育長説明 小学校の35人以下学級実現へ 外国語活動指導力向上に向け研修等(市町村 2016-03-15付)
音更町教委・宮原達史教育長
【帯広発】音更町教委の宮原達史教育長=写真=は三日、町議会第一回定例会において教育行政執行方針を説明した。二十八年度から三十五人を超える学級を有する小学校に対し、臨時教諭を五人配置し、きめ細かな教育を推進していく。また、小学校の外国語活動については、教員の指導力向上に向けた各種研修への受講を推進するほか、中学校との連携による英語教育の充実に努める。
執行方針の概要はつぎのとおり。
▼学校教育
▽確かな学力の向上
二十八年度からの新たな取組として、三十五人を超える学級を有する小学校に対し、町費により臨時教諭を五人配置し、少人数学級等の指導によるきめ細かな教育を推進していく。
全国学力・学習状況調査については、国が二十八年度予定している、国語、算数・数学の二教科についての悉皆調査において、すべての小・中学校が参加し、実施後に調査結果の分析・検証を行い、特に、下位層の児童生徒の学力の向上に努める。
また、道教委が作成するチャレンジテストについても、すべての小・中学校で積極的に活用し、基礎学力の定着に取り組んでいく。
「早寝・早起き・朝ごはん」といった啓発項目を掲載している「家庭学習の手引き」などを活用し、引き続き基本的な生活習慣の確立と学習習慣の定着に取り組んでいく。
▽豊かな心の育成
いじめや不登校対策については、町および各学校で策定している「いじめ防止基本方針」に基づき、適切な指導が行われるよう各学校と連携して対策を講じていく。
教育相談体制については、児童生徒や保護者からの様々な相談に対応するため、二十八年度から学校教育相談員を一人配置し、心の教室相談員をはじめ、教育推進員やふれあい教室と連携した取組を実施していく。
▽健やかな体の育成
全国体力・運動能力、運動習慣等調査については、音更町教育研究所で毎年度まとめている『音更町の子どもの体力と今後の取組~体力向上の運動例とともに』を活用して、体力・運動能力の向上を図るほか、新体力テストを多くの学年で実施できるよう努めていく。
このほか、体力づくり一校一実践、体育の授業、休み時間などにおける基礎体力向上の工夫はもとより、少年団活動・部活動を引き続き奨励していく。
▽教育活動の充実
小学校の外国語活動については、引き続き、外部英語講師を各学校に派遣するとともに、教員の指導力向上に向けた各種研修への受講を推進するほか、中学校との連携による英語教育の充実に努める。
複式小学校五校については、複式教育学習支援員二人を引き続き配置し、複式学級における学年別指導の充実を図っていく。
情報教育については、コンピューターの操作と活用の指導を充実し、高度化する情報社会に対応した基礎能力の育成とモラルの向上を図るほか、柳町小学校および緑陽台小学校の教育用コンピューター機器を更新する。
▽特別支援教育の充実
特別支援学級に在籍する重度肢体不自由児等の食事や排泄などの生活介助を支援するため、引き続き、五校に介助員を派遣する。
学習支援員については、普通学級に在籍し、学習活動や学校生活に特別な支援を必要とする児童生徒を対象として配置し、引き続き支援の充実を図っていく。
▼社会教育
▽学習機会の充実
高度化する町民の皆さんの学習ニーズに対応し、受講者が主体的に学習する幼児家庭教育学級、女性ライフスクール、高齢者学級・大学・大学院、すべての小・中学校に開設する家庭教育学級など、家庭や地域の教育力の向上を図るため、多様な学習機会の提供に努めるほか、家庭教育相談事業などを引き続き実施していく。
▽スポーツの推進
子どもから高齢者まで各年齢層の体力に応じた健康づくりを目指し、スポーツ教室やスポーツ学級などの事業を引き続き実施していく。
また、スポーツ活動の推進体制を充実させるため、これまで同様に体育協会と連携しながら、指導者の育成や各種大会等参加への支援を進めていく。
(市町村 2016-03-15付)
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