美唄市教委の教育行政執行方針―早瀬教育長説明 基礎学力向上に注力 高校における教育活動支援(市町村 2016-03-15付)
美唄市教委・早瀬公平教育長
【岩見沢発】美唄市教委の早瀬公平教育長=写真=は、二日に開会した定例市議会で二十八年度教育行政執行方針を説明した。主体的に学習に取り組む態度の育成、全国学力・学習状況調査結果の分析、検証に基づく基礎学力の向上などに取り組むほか、新たに部活動全国大会出場への旅費の補助や各種模擬試験の受験料助成など、市内道立高校の教育活動に対する支援を実施し、保護者負担の軽減を図る。
教育行政執行方針の概要はつぎのとおり。
▼学校教育
小・中学校教育においては、基礎的・基本的な知識と技能を習得させるとともに、課題を解決するために必要な思考力、判断力、表現力を育むなど、主体的に学習に取り組む態度を促す教育の充実が必要であることから、「何を知っているか」「知っていることをどのように活用するか」「どのように地域や社会とかかわるか」という学習への動機付けやプロセスに留意し、新しい時代に求められる力の総合的な育成に努めていく。
確かな学力の育成については、「確かな学力育成プラン」を着実に推進し、全国的な調査による学力・学習状況等の分析と検証をもとに、基礎学力の向上に努めていく。
学習指導においては、言語活動の充実や探究的な学習、ICTの活用等により、授業における興味・関心の喚起、学習活動の振り返り、幼小中連携による学習の連続性などを重点として、指導方法の工夫・改善に努めるとともに、英語教育の充実に向けて外国語指導助手を一人増員し、二人体制にする。
生活のリズムの確立や授業の予習・復習、読書習慣等の定着に向けては、家庭学習の充実が欠かせないことから、『家庭学習の手引き』による啓発活動に努めるとともに、学校からの具体的な学習方法や情報の提供を通して、発達段階に応じた主体的な学習習慣が身に付くよう、家庭との連携を図っていく。
特色ある教育の推進については、農業や食の大切さ、生命の大切さについての学びを深めるため、農業体験学習を取り入れたグリーン・ルネサンス推進事業を継続していく。
市内道立高校との連携については、高校による中学校への出前授業や中学校による高校施設の活用などを通して、中高の交流を進めるとともに、新たに高校の教育活動に対する支援を行っていく。
特別支援教育については、自立や社会参画に向けて必要な資質や能力を身に付けさせるため、個別の教育支援計画や個別の指導計画の作成と活用を通じて、障がいの状態や発達の段階に応じた適切な就学指導と校種間の円滑な接続を図り、一人ひとりの学びの連続性の実現を目指していく。
支援体制の充実に向け、各学校の特別支援教育コーディネーターや特別支援教育支援員の研修を実施するとともに、個々の教育的ニーズに対応するため、美唄市特別支援教育連携協議会の専門家チームによる巡回相談を行っていく。
▼社会教育
先般制定された「美唄市教育の日」を踏まえ、様々な団体や機関等との連携のもと、まち全体で子どもたちを守り育んでいくための機運の醸成に取り組んでいく。また、多くの方々に教育への関心を高めてもらうため、新たに市内の幼・小・中学校において地域一斉参観日を実施する。
生涯学習の推進について、二十八年度からスタートする「第二次美唄市生涯学習推進計画・後期基本計画」に基づき各施策の充実を図っていく。
(市町村 2016-03-15付)
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