和寒町教委の２８年度教育行政執行方針―沓澤教育長説明　確かな学力の向上図る　ステップ・アップ教室など実施

（市町村 2016-03-15付）

和寒町教委・沓澤昭一教育長

　【旭川発】和寒町教委の沓澤昭一教育長＝写真＝は、四日開会の町議会第一回定例会で二十八年度教育行政執行方針を説明した。日々の授業改善を中核に、ステップ・アップ教室など様々な取組を通して児童生徒の確かな学力向上を図る。また、本年度に開催された「道森づくりフェスタ」をきっかけとして、町の特色を生かした木育を推進。このほか、希望者を対象に小学校でフッ化物洗口をスタートさせることを表明した。

　執行方針の概要はつぎのとおり。

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　確かな学力を育成する教育の推進について、確かな学力を育成するため、「学ぶ力を育む推進事業」の三年次は、日々の授業改善を中核に、複数の指導者によるきめ細やかな授業を展開するとともに、教員の授業力向上のため、教育先進地等の視察を行う。また、二十八年度も基礎学力の定着・向上を目指したステップ・アップ教室を実施する。

　特別支援教育については、小・中学校に支援員を配置するとともに、特別支援学級をはじめ通常学級での児童生徒一人ひとりの教育的ニーズに応じた指導を行う。

　二十八年度からスタートする第二次町子ども読書活動推進計画に基づき、小・中学校での全校一斉読書の継続や、学校図書の充実を図るとともに、町立図書館と連携した活動を行い、読書意欲の向上に努める。

　いじめや不登校等への対応については、問題の実態把握およびその対応状況等調査や、児童生徒の問題行動等生徒指導上の諸問題に関する調査を実施し、早期発見、早期対応、早期解決に努める。

　二十七年度、本町で開催された「道森づくりフェスタ」を契機に、本町の豊かな自然を生かした体験活動などを通し、子どもたちの木育を進める。

　健やかな体の育成については、一校一実践の取組や、総合型地域スポーツクラブ「わっさむフレンドパーク」、スポーツ少年団・部活動等との連携のほか、歩数計を学校の教育活動に位置付け、体力の向上に努める。

　むし歯を予防するフッ化物洗口は、二十八年度から希望者を対象に実施する。

　安全・安心で快適な教育環境の整備について、昨年六月に学校管理下において女児が交通事故に遭い、尊い生命を奪われる痛ましい事故が発生した。二度とこのような悲惨な事故が起きない、学校での指導はもとより、スクールバスについて、安全の上にも安全を期して運行してもらうよう、引き続き関係部局との連携を密にする。

　旧三和小学校を利用した札幌自由が丘学園三和高校について、教育委員会が窓口となって全町での受け入れ体制を整備しており、町民の理解をいただきながら支援・協力していく。

(市町村 2016-03-15付)