鹿部町教委の教育行政執行方針―川村教育長説明　将来を担う人材育成へ　学習指導の工夫・改善など

（市町村 2016-03-15付）

鹿部町教委・川村利美教育長

　【函館発】鹿部町教委の川村利美教育長＝写真＝は八日、二十八年度の教育行政執行方針を説明した。町が持続的に発展し、地方創生を実現していくためには、「将来を担う人材の育成が不可欠」と強調。新時代を生き抜くたくましい人材を育て上げることを目標に、教育行政を推進していく方針を示した。

　教育行政執行方針の概要はつぎのとおり。

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　全国学力・学習状況調査などからみる町の現状は、過去の調査結果と比較して基礎的・基本的な学力は成果がみられている。「学力向上改善プラン」の内容を見直し、さらなる学習指導の工夫と改善を図っていく。

　幼稚園教育について。幼児期における教育は、家庭との連携を図りながら人間形成の基礎を培うものであることから、組織的な指導計画のもと、質の高い幼児教育・保育の提供に努めていく。

　小学校の教育目標は、「考える子・やさしい子・たくましい子」。「児童一人ひとりに光を当て、一人ひとりが輝く学校をつくる」を重点目標に定め、学ぶことの楽しさを実感する授業実践を通して教育効果を高めていく。

　特別支援教育については、一人ひとりの特性を理解し、コーディネーターを中心に各種検査などを通して対応する。町教育支援委員会や幼稚園との連携も強化し、新入学児童も含めて支援の連続性を目指す。

　中学校の教育目標は、「豊かな心を持ち、進んで考え、たくましく実践できる生徒の育成」。「自ら考え、表現できる生徒の育成」を重点目標として定め、二十一世紀の厳しい社会を生き抜く子どもの育成に努める。

　教職員の資質向上について。教育の成果は、教職員の確かな専門性と豊かな識見をもってして、それぞれの教育現場で実践することで成果となって表れる。授業研究や校内・校外での各種研修会への派遣などを促し、費用の一部を支援する。

　町教育研究所による研究・研修の実施と、自主的に組織する校長会や教頭会の活動は重要ととらえている。引き続き支援し、町の教育活動の充実につなげていきたい。

(市町村 2016-03-15付)