森町教委の教育行政執行方針―香田教育長説明　学力向上へ指導の改善を　小学校修学旅行、新たに全額助成

（市町村 2016-03-16付）

森町教委・香田隆教育長

　【函館発】森町教委の香田隆教育長＝写真＝は二日、定例町議会で二十八年度教育行政執行方針を表明した。学校教育においては、学力の向上にかかわって、引き続き学習指導の工夫、改善に努めるとともに、長期休業中などの学習指導を継続し、学校と家庭が協働した働きかけを進めていく。また、学校と家庭との連携の中で、子どもたちの体力・運動能力の向上に努めるとともに、情報モラルの育成に取り組んでいくとした。

　執行方針の概要はつぎのとおり。

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　子どもたちの学力や体力の向上、望ましい生活習慣の確立、いじめ根絶、豊かな心の育成、支援が必要な子どもたちとともに生き抜く力など、多くの教育課題がある。その上で、町の未来を担う子どもたちが、互いを思いやる優しさとふるさとを大切にする心をもち、広い視野から新しい時代を切り開くことができる人材として、たくましく成長できる教育施策の充実が必要である。

　学校教育においては、「すべては子どもたちのために」との思いを大切に、学校と家庭、地域、行政がそれぞれの役割を果たしていく必要がある。学力の向上については、全国学力・学習状況調査の経年結果において改善傾向がみられていることから、引き続き学習指導の工夫や改善に全力で取り組む。

　また、町内各校で推進している「学力向上三ヵ年計画」が二十八年度に最終の三年目を迎えることを踏まえ、町全体の課題と各校の課題を明確にし、子どもたちへのきめ細かな指導に努め、長期休業中や放課後の子どもたちへの学習指導等も継続していく。

　子どもの学びを伸ばしていくためには、学校と家庭の連携・協力が必要。子どもたちの意欲を受け止め、学校と家庭が子どもの学習課題を共有し、協働した働きかけを進めていく。

　子どもたちの体力向上については、子どもが示す興味や関心を一校一実践の活動につなげ、運動習慣の定着に向けた指導を進め、国の体力調査の結果や、道教委の体力向上支援プログラムなどを積極的に活用していく。

　望ましい生活習慣の確立は、学力や体力の向上にも大きな影響を与える。学校と家庭の連携を進める広報活動や、「早寝、早起き、朝ごはん」「ノーゲームタイム」「ノーテレビタイム」「ノー携帯タイム」の取組を、各学校やＰＴＡなどと協働して継続し、推進していく。

　加えて、ネットトラブルへの対応も急務の課題とし、町ＰＴＡ連合会等との情報共有を図りながら、家庭でのルールづくり、情報モラルの育成に努めていく。

　教職員の資質・能力の向上に向けて、研修体制の充実に努める。子育て支援策として小学校六年生で行われている修学旅行の経費を、二十八年度は全額町で助成していく。

(市町村 2016-03-16付)