標茶町教委の教育行政執行方針―吉原教育長説明　喜び実感できる授業を　発達に応じた道徳教育推進

（市町村 2016-03-24付）

標茶町教委・吉原平教育長

　【釧路発】標茶町教委の吉原平教育長＝写真＝は三月上旬、町議会第一回定例会で教育行政執行方針を説明した。　学力向上にかかわっては、身に付けさせたい資質・能力を明らかにした指導計画を作成し、体験的な学習や問題解決的な学習に取り組むなどして、「分かった」「できた」という喜びを実感できる授業づくりを支援していく。小学校外国語活動において、ＡＬＴを効果的に活用しながら、コミュニケーション能力の素地を養うことや、幼少期から中学校までの道徳教育の進め方などを表明した。

　執行方針の主な内容はつぎのとおり。

▼学校教育の充実

　学習指導要領においては、知・徳・体の調和のとれた教育課程を編成することが求められている。知識・技能を活用して課題を解決するための思考力、判断力、表現力の育成、言語活動の充実、学習習慣の確立など、学習指導要領の理念や趣旨を生かした教育課程の編成・実施・改善に取り組んでいく。

　小学校外国語活動において、ＡＬＴを効果的に活用しながら、コミュニケーション能力の素地を養うことと、中学校における武道・和楽器の学習に対して引き続き支援し、内容の充実を図るとともに、道徳の教科化、小学校における外国語活動の拡充など、新たな教育の動向を注視し、準備に努めていく。

▼確かな学力の育成

　指導に当たっては、基礎・基本とともに、身に付けさせたい資質・能力を明らかにした指導計画の作成によって、体験的な学習や問題解決的な学習に取り組み、児童生徒が学習の見通しを立てたり、学習を振り返ったりする活動、自分の考えをまとめ、根拠をもって発表する活動などを計画的に取り入れ、「分かった」「できた」という喜びを実感できる授業づくりを支援していく。

▼道徳教育の充実

　幼児期においては規範意識等、道徳性の芽生えを培い、小学校においては道徳的諸価値の理解をもとに自己の生き方について考える学習を、中学校においては人間としての生き方についての考えを深める学習の充実を図っていく。

　また、特別活動や総合的な学習の時間などを活用し、自然の中での集団宿泊活動や職場体験活動、奉仕体験活動などの体験活動を一層推進し、道徳性の向上に努めていく。

(市町村 2016-03-24付)