諮問３件を文化財指定へ　道文化財保護審議会が答申

（道・道教委 2016-03-28付）

有形文化財指定のほか、防犯対策調査などについて審議

　道文化財保護審議会（臼杵勲会長）の二十七年度第二回会合が二十三日、道庁別館で開かれた。「屯田兵絵物語附屯田絵巻」（旭川市）、「滝川屯田兵文書」（滝川市）、「新琴似村屯田兵村記録」（札幌市）の道指定有形文化財への指定について審議した。

　開会に当たり、道教委生涯学習推進局の長内純子文化財・博物館課長があいさつ。「屯田兵絵物語附屯田絵巻」「滝川屯田兵文書」「新琴似村屯田兵村記録」の三点にかかる道指定有形文化財への指定について諮問した経緯にふれ、「専門的な立場から意見をいただきたい」と求めた。

　議事では、文化財の指定状況について報告するとともに、道指定有形文化財の指定候補となっている「厳島神社」（増毛町）、「上ノ國八幡宮」（上ノ国町）の現地調査の結果を示した。

　このほか、道指定有形文化財（美術工芸品）・有形民俗文化財防犯対策調査の結果などを報告した。

　このあと、諮問案件となっている三点の指定について審議。三点を有形文化財に指定し、保存・活用を図るべきとの結論に達した。

　審議会終了後、臼杵会長などが道教委を訪れ、柴田達夫教育長に答申書を手渡した。柴田教育長は「指定後は所有者である地元市町村等と連携し、適切な保存と活用に心を尽くしていきたい」と応じた。

　答申を受けた道教委は、三十日の道教育委員会会議の議決を経て、道指定有形文化財に指定する予定。

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臼井会長（左）が柴田教育長に答申書を手渡した

(道・道教委 2016-03-28付)