三岸好太郎美術館の28年度展覧会日程 「詩情の花束」など5本
(道・道教委 2016-03-29付)

 道立三岸好太郎美術館の二十八年度展覧会の開催日程がまとまった。四月八日からの所蔵品展第一期「詩情の花束」を皮切りに、所蔵品展四本と特別展「三岸交響曲 〈オーケストラ〉をめぐる人びと」を開催。特別展では、大正から昭和初期の東京や札幌における芸術家のネットワークを、作品と関連資料を通して紹介し、音楽を絵画で表現しようとした三岸好太郎の創造の背景を探る。

二十八年度の展覧会の日程はつぎのとおり。

▼所蔵品展第1期「詩情の花束」

▽4月8日~6月15日

▽内容=三岸好太郎が画業の初期から晩年まで描き続けた主題の一つが「花」だった。写実的な描写から前衛的な造形まで、華麗、可憐、ときには奇怪な花の姿が作品に残されている。花ばかりではなく、多彩な題材に輝く美を咲かせた彼の画業は、繊細なロマンただよう「詩情の花束」といえるもの。そんな三岸好太郎のきらめく創造の軌跡を紹介する。

▽観覧料=一般五一〇円、高大生二五〇円、中学生以下と65歳以上は無料

▼所蔵品展第2期「昭和七年・札幌 好太郎がいた日々」

▽6月23日~8月21日

▽内容=札幌は三岸好太郎の故郷であり、愛着の街だった。十八歳で画家を目指し上京したあともたびたび帰郷して人々と親しく交流し、新たな創作への英気を養っている。とりわけ、一九三二(昭和七)年には意欲的な活動を重ね、その後のさらなる飛躍につながった。三岸の札幌滞在にまつわる作品を中心に紹介し、併せて生涯の代表作を展示する。

▽観覧料=一般五一〇円、高大生二五〇円、中学生以下と65歳以上は無料

▼特別展「三岸交響曲 〈オーケストラ〉をめぐる人びと」

▽9月3日~10月19日

▽内容=「オーケストラ」は、三岸好太郎後期の代表作。前衛表現に触発された時期の画風を示すと同時に、美術、音楽、建築などをはじめ、多くの芸術家仲間との交流から生み出されたものだった。大正から昭和初期の東京や札幌における芸術家のネットワークを、作品と関連資料を通して紹介し、音楽を絵画で表現しようとした三岸好太郎の創造の背景を探る。

▽観覧料=一般六一〇円、高大生三六〇円、小中生二五〇円

▼所蔵品展第3期「マ~ルとたんけん! ちいさなびじゅつかん」

▽11月1日~29年1月19日

▽内容=絵本の中に出てきた美術館へようこそ!。札幌発の人気の絵本『おばけのマ~ル』シリーズ(え・なかいれい/ぶん・けーたろう)には三岸好太郎の作品も登場、美術館はマ~ルのお気に入りの場所。マ~ルと一緒に美術館と絵の中の不思議を探検して、子どもも大人も楽しむことができる。

▽観覧料=一般五一〇円、高大生二五〇円、中学生以下と65歳以上は無料

▼所蔵品展第4期「その名はミギシ 奔放なる天才」

▽29年1月28日~3月23日

▽内容=三十一歳の短い生涯の中、時代に先駆けた新鮮な造形で近代日本の美術に鮮やかな光を放った三岸好太郎。目まぐるしい作風の変化をみせながら、豊かな感性に彩られ、奔放に新しい絵画への道を目指した天才的画家の魅力を、代表作によって紹介する。

▽観覧料=一般五一〇円、高大生二五〇円、中学生以下と65歳以上は無料

(道・道教委 2016-03-29付)

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