札幌市小学校教頭会が総会研修会　新会長に北園小・末原氏　研修活動充実などの方針も決定

（関係団体 2016-04-15付）

研修活動の充実などを決めた

　札幌市小学校教頭会は十三日、ホテルライフォート札幌で二十八年度総会研修会を開催した＝写真＝。学校教育の推進や教頭の職能を高める研修活動を充実させるなど、二十八年度の活動方針を決定。役員改選では新会長に北園小学校の末原恵蔵教頭を選任した。

　冒頭、岩田敦会長があいさつ。三ヵ年計画の三年目として具体的な実践をもとに研究を深めていく考えや、円滑な学校運営の一助となるよう取組を進めることを示した。

　また、「未来を生きる子どもを育むために一生懸命に頑張る先生方を支える教頭職の喜びを感じながら進んでいきたい」と話し、子どもたちの健やかな成長を目指し、教頭会として一致団結していくことを求めた。

　来賓あいさつでは、札幌市教委の長岡豊彦教育長と札幌市小学校長会の渡辺元会長が登壇。長岡教育長は、学力向上のほか、体力向上、生活習慣の確立、いじめの対策を呼びかけたほか、組織を束ねて動かすために、職員の同意を得るような取組を進めるよう求めた。

　渡辺会長は「最近は突発的な問題が起きるため、瞬時に判断するなどの危機意識、危機管理が問われている」と指摘。「校長と連携を密にし、学校体制を整えることや学校の教育の質を高めることが危機管理への素早い対応を生む基盤となる」と話したほか、それぞれの個性や持ち味を生かしながら攻めの学校経営にチャレンジしていくよう求めた。

　新会員の紹介に続き、議事では、二十七年度の事業等を報告したほか、二十八年度の活動方針や計画、役員体制などを決定した。

　活動方針では、人間性豊かな児童を育てる学校教育の推進を図り、教頭の職能を一層高めるための研修活動を充実させ、札幌市の教育の進展に寄与することとした。

　また、三ヵ年計画の研究主題「心豊かでたくましく生きる子どもを育む信頼される学校教育」の三年目として、より一層新しい教育の流れをとらえた組織的・実践的な研究を行うこととした。

　研究推進の基本構想では、教頭職として専門性を高めるための課題研究を行うとともに、会員の視野と認識を広める研修を実施することを確認。特に、喫緊の課題に対する取組や学習指導要領が示す「生きる力」の具現化を図る教育課程の在り方に関して情報交換を推進し、研究内容の深化を図ることとした。

　また、「これまで積み上げてきた成果と残された課題を踏まえた研究の継続性」「同僚性を発揮した組織的な研究としての協働性」「教頭としての職務遂行や自校の課題に関連させる関与性」の三本の柱を研究のキーワードとして、各専門部を中心に実践研究を行っていくことも確認した。

　研修部では「豊かな心を育む信頼される学校教育推進のための教頭の関わり」、管理部では「たくましく生きる子どもを育み、信頼される学校教育を具現化するための管理運営における教頭の関わり」について研究することを申し合わせた。

　事業計画では、六月一日、八月二十四日、十月二十六日に全市研修会を計画。また、二十九年一月十六日に全市研究大会を開催することとした。

　役員改選では、新会長として末原氏を選任した。

　本年度役員体制はつぎのとおり（すべて新任）。＝敬称略＝

▽会長＝末原恵蔵（北園小）

▽副会長＝小笠原教夫（北九条小）、松田諭知（緑丘小）

▽事務局長＝平澤淳志（宮の森小）

▽事務局次長＝宗石健太郎（新陵小）

▽会計＝島貫靜（明園小）

▽特別会計＝大場隆幸（真駒内公園小）

▽監査委員＝佐藤正治（東川下小）、神島正和（清田南小）、豊川正文（元町小）

(関係団体 2016-04-15付)