９月に留萌で研究大会　道研連が総会・所長研修会開く

（関係団体 2016-04-28付）

事業計画、役員を決定した

　道教育研究所連盟（＝道研連）は二十二日、道立教育研究所で二十八年度総会・所長研修会を開催した。九月に留萌市で第七十一回道教育研究所連盟研究発表大会留萌大会を開催することなどを盛り込んだ二十八年度事業計画を決定。本年度、三年次研究の最終年度を迎える第十五次共同研究「実践的指導力の向上にかかる支援の在り方」について、①実践事例集の発行および研究の普及・還元にかかる資料作成②Ｗｅｂページによる各加盟機関の指導資料や実践事例などの情報の共有化③ＩＣＴを活用した遠隔研修の実施―の大きく三点に取り組んでいくことを確認した。役員を選出し、委員長に道立教育研究所の秋山雅行所長を選任した。

　総会＝写真＝では、冒頭、道研の秋山所長があいさつ。教員研修にかかわって、「現職研修の改革」「学校や教員の支援の在り方」の大きく二点について話を進めた。そのうち、現職研修の改革では、研修講座において、「オンデマンドによる講義を配信するほか、本年度から遠隔システムを活用したミニ道研を行うなど、本道の広域性に対応する取組を行う」との方針を示した。

　また、道研連の第十五次共同研究「実践的指導力の向上にかかる支援の在り方」について、昨年度のアンケート調査の結果から、校内研究に関し、「日常の授業実践に十分に結び付いていない」「学校全体で取り組む体制づくりが必要」などの課題が明らかとなり、その改善に向け、「各教育研究所・研修センターの支援が一層必要となっている」と指摘。課題を踏まえ、研究のまとめに当たる本年度は、「成果を明らかにし、各連盟機関と道研が一層連携を密にして、有益な情報を全道に発信することが重要」との考えを示し、さらなる協力を要請した。

　議事に移り、二十七年度事業報告、一般会計決算・会計監査報告を承認したあと、二十八年度事業計画（案）、一般会計予算（案）について審議し、いずれも原案どおり決定。事業計画には、七月二十六・二十七日の二日間、道研で夏季所員研修会、九月一・二日の二日間、留萌市で第七十一回道教育研究所連盟研究発表大会留萌大会を開催することを盛り込んだ。

　また、加盟機関の研究内容や研修事業の取組をまとめた要覧を六月から道研Ｗｅｂページへ掲載するほか、本年度中に共同研究委員相互の意見交換ができる掲示板を開設するなど、広報活動を強化する。

　道研連第十五次共同研究（二十六～二十八年度）では、「実践的指導力の向上にかかる支援の在り方」を研究主題に掲げ、「“授業改善”および授業改善を促す“校内研修”支援の在り方「地域の実情やニーズ、教員のライフステージに応じた“教員研修”支援の在り方」について、研究を展開。最終年度に当たる本年度は、①実践事例集の発行および研究の普及・還元にかかる資料作成②Ｗｅｂページによる各加盟機関の指導資料や実践事例などの情報の共有化③ＩＣＴを活用した遠隔研修の実施―大きく三点に取り組んでいくことを確認した。

役員を選出し、本年度の委員長に道研の秋山所長を選任した。

　総会に続いて行われた所長研修会では、「これからの教員研修の在り方」「道研連加盟機関相互の連携の在り方」をテーマに協議。そのうち、道研連加盟機関相互の連携について、本道の広域性を考慮した研修講座の充実を目指し、「研修講座等における各教育研究所・研修センターとの連携」「研修講座コンテンツの提供と活用」「遠隔研修講座の実施（遠隔システムを活用したミニ道研を釧路湖陵高校で実施）」「講演会開催の周知と講師情報の共有」に努め、多くの教員に研修機会を提供していく。

　本年度の役員はつぎのとおり。＝敬称略＝

▽委員長＝秋山雅行（道立教育研究所長・新）

▽副委員長＝引地秀美（札幌市教育センター所長）、石田正樹（留萌管内教育研究所長）、前川綾子（日高教育研究所長・新）

▽会計監査＝渡部丈司（江別市教育研究所長）、山下裕史（岩見沢市立教育研究所長）、工藤裕司（小樽市教育研究所長・新）

(関係団体 2016-04-28付)