実施事業の十分な説明を　道教委と道Ｐ連が教育懇談会

（関係団体 2016-04-27付）

道教委担当者が所管事業を説明したあと意見交換

　本年度第一回道教委と道ＰＴＡ連合会役員との教育懇談会が二十三日、ＫＫＲホテル札幌で開かれた＝写真＝。道教委各課の担当主幹が所管する事業内容などを説明。意見交換では、「事業を実施する意味をきちんと伝える必要がある」などの意見が出た。

　開会に当たって、道Ｐ連の佐藤彰会長があいさつ。「今、子どもたちを取り巻く環境は、様々な問題や課題が山積している。家庭・学校・地域・行政の連携をさらに密にして、共通して取り組む課題を共有し、家庭での学習習慣・生活習慣の確立、自立して生きていくための基礎的な学力や体力の向上等に向けて、何ができるのか、何をしなければならないのかを考えていかなければならない」と述べた。

　道教委の船木誠生涯学習課長はあいさつで、「子どもたちの個性を伸ばし、能力を引き出しながら、社会で自立していく上で必要な学力や体力を身に付けさせるとともに、いじめのない学校づくりをはじめとした教育環境の一層の充実に努めていきたい」と述べるとともに、「取組の成果を十分に上げていくためには、ＰＴＡの発信力と行動力が不可欠。今後とも、変わらぬ理解と協力をお願いしたい」と呼びかけた。

　そのあと、道教委生涯学習課をはじめ、義務教育課、健康・体育課、学校教育局参事（生徒指導・学校安全）、特別支援教育課の担当主幹がネット利用も含めた望ましい生活習慣の定着、家庭教育支援推進事業、読書活動の推進、学力の向上、コミュニティ・スクール、体力の向上、いじめ防止の取組などについて説明し、協力を求めた。

　一方、道Ｐ連は、教育・環境委員会が実施した「今、必要な学校・家庭・地域が一体となって取り組む〝心を育てる教育活動〟」の研究内容を説明した。

　意見交換も行い、道Ｐ連役員からは、「道教委の事業について、あまり知らない学校や保護者もいる。十分に周知してほしい」「学校や教員の負担軽減にも配慮しながら、事業を進めてほしい」「子どもは何を求めているのか。なぜ、この取組が必要なのか。これらをしっかりと説明した上で取り組まなければ、協力は得られない。事業を実施する意味をきちんと伝える必要がある」などの意見が出た。

(関係団体 2016-04-27付)