道公立学校事務長会が総会等開く　９月に札幌で研究協議会　事務改善に向けて調査研究着手

（関係団体 2016-05-30付）

事業計画などを決めた

　道公立学校事務長会（永井進会長）は二十六日、ホテルライフォート札幌で第四十一回総会・研究協議会を開催した＝写真＝。「教育改革と事務長の役割」をテーマとする第三十五回道公立学校事務長研究協議会を、九月に札幌市で開催することなどを盛り込んだ事業計画を決定。また、事務改善による学校事務の効率化・省力化の推進、集約効果や業務量増減の検証および課題の改善策について調査研究を行うとともに、結果をもとに二十八年度全国大会で研究発表を行うことを承認した。役員改選では、会長に札幌東商業高校の永井事務長を再任した。

　冒頭、永井会長があいさつ。①人材育成②就学支援金・授業料徴収事務③事務改善―の三点に言及し、「事務長の専門的知識を十分発揮し、教育分野全体を見通した学校運営に取り組んでいただきたい」と呼びかけた。

　続いて道教委の村上明寛総務政策局長、道高校長協会の宮下聡副事務局長が来賓あいさつ。

　村上局長は、人材育成や改正地方公務員法の施行にふれ、「保護者や地域のニーズに応えていくためにも事務室機能を高めていくことが大切。事務長の人事管理の重要性も増している」と強調。事務長のなり手不足や、大量退職後の状況を説明しながら、「道教委としても様々な施策を展開していく。皆さんには将来を見据えた人材育成をお願いしたい」と訴えた。

　さらに、不祥事の防止に向けて、「コンプライアンス意識の確立はもとより、職員一人ひとりとの普段からのコミュニケーションを大切にし、良好な職場環境づくりを推進していただきたい」と求めた。

　宮下副事務局長は、教育改革などの取組にふれ、「様々な関係者と協働しながら、新たな学校価値を創造する使命が課せられている。そのためにも、教育活動と学校事務が円滑に機能し合うことが何より大切」と強調。事務長として、「校長の学校経営方針を理解し、行政事務の専門性を有する管理職として校長を支えていただきたい」と要請した。

　また、人材確保については、「強い覚悟をもった職員を確保してほしい。育てる側も相応の覚悟をもって、我々とともに、手を携えて人材育成を進めていきたい」と述べた。

　議事では、二十七年度の事業・決算報告を承認したほか、二十八年度の予算案、事業計画案を審議した。

　事業計画では、九月八日から二日間、ホテルライフォート札幌で第三十五回道公立学校事務長研究協議会を開催。「教育改革と事務長の役割」をテーマに研究討議する。

　また、事務改善による学校事務の効率化・省力化の推進、集約効果や業務量増減の検証および課題の改善策について調査研究（継続）を行い、二十八年度全国大会で「〝学校事務の進化を目指して〟（仮題）～道立学校における事務改善の検証からさらなる学校事務の効率化・省力化の考察」と題して、本道の事務改善の現状と課題、今後の目指すべき方向性等について研究発表する。

　就学支援金等にかかわる調査研究、人材育成等にかかわる調査研究を行うとともに、十一月十一日にホテルライフォート札幌を会場に調査研究推進委員会と本部調査研究部との連携強化および調査研究活動をより一層活性化させるため、研究協議会を実施する。

　役員改選では、永井会長を再任した。

　本年度の役員はつぎのとおり。＝敬称略＝

▽会長＝永井進（札幌東商業高）

▽副会長＝木髙繁（札幌南高）、中山厚紀（野幌高・新）、阿部雅一（札幌東陵高・新）

▽事務局長＝佐藤哲也（白樺高等養護・新）

▽監査＝小林義範（札幌北陵高・新）、鎌田幸男（札幌啓北商業高）

(関係団体 2016-05-30付)