日本教育会北海道支部が総会・研修会 組織充実強化など柱に 本年度の活動計画など決定
(関係団体 2016-06-16付)

日本教育会道支部総会・研修会
諏江支部長を再任するなど28年度役員も決めた

 日本教育会北海道支部は十日、ホテルライフォート札幌で二十八年度第三十八回総会・研修会を開催した。組織の充実強化、研修の推進など五項目からなる二十八年度の活動計画を決めた。組織強化に向け、主幹教諭や教務主任などの管理職後継者やPTAなど各団体へ加入を働きかけていくことを確認。諏江康夫支部長を再任するなど役員を決めた。

総会=写真=では、本年度役員を承認したあと、諏江支部長があいさつ。教育改革の動きにふれながら、「日本教育会の設立の趣旨には“教育は国家百年の大計にかかわり、その成果は教師その人に依存する”とあり、今後、教育改革がどうなっていくか、現場の教師一人ひとりの力量に依存する」「この設立の趣旨をしっかりと読み返しながら、教育改革の荒波に対処していきたい」との考えを示した。

 その上で、道支部として、「設立の趣旨をかみしめながら、子どもたちのために、時間を惜しまず日々頑張っている道内の教員に日が当たるように、労が報われるよう、支援をしていきたい」と呼びかけた。

 続いて、来賓として道教委の北村善春学校教育局長、札幌市教委の和田悦明学校教育部児童生徒担当部長、日本教育会本部の滝澤雅彦専務理事があいさつ。北村学校教育局長は、国の教育改革の動向を踏まえた情報教育の推進、グローバル化の一層の推進に向けた英語教育など道教委の取組を説明。「本道のあすを担う子どもたちの育成に向け、一層努力していくので、今後とも、皆さんとのつながりを大切して、力添えをいただきながら進めていきたい」と述べた。

 和田児童生徒担当部長は、学校教育の重点に道徳教育の充実を位置付け、小学校から中学校へと一貫した指導を行っていることを説明。「皆さんの協力によって、子どもたちのため、今後とも力を尽くしていきたい」と述べ、協力を求めた。

 滝澤専務理事は「北海道支部は三千六百三十四人の会員を擁する重要な支部。本会の任務と利点を分かち合いながら支援していきたい」と述べた。

 議事に移り、二十七年度の会務、一般会計・特別会計決算、監査など各報告事項を承認。二十八年度の活動計画、一般会計予算などについて審議し、いずれも原案どおり決定した。

 活動計画では、①組織の充実強化②研修の促進③広報活動の推進④各種母体団体主催の研究会への助成⑤他団体との連携強化―を柱に据え、各種取組を展開していく。特に、組織の充実強化については、未加入者の解消に努めるとともに、管理職後継者の養成という視点から各学校の主幹教諭・教務主任、また、PTAなど各団体へ加入を働きかけ、会員加入を促進していく。さらに、「北海道教育の日」道民運動推進協議会への協賛活動や、四種校長会、道教委教育長との懇談を引き続き実施する。

 このほか、会報『北の教育』を年二回発行。特集として掲載している「新しい学習指導要領に基づく各学校・園の取組」を継続していくほか、二十六年度から始めた若手の教員による授業実践紹介コーナーについては、本年度、高校の教員を対象に掲載する。

 総会終了後、江差町立江差北中学校の角田昌宏校長が「小中一貫校の実践を通して」をテーマに講演。江差北小と同中の「豊かな心をもち自ら学ぶ児童生徒の育成」に向けた、義務教育九年間を通した実践について報告した。

 二十八年度の役員はつぎのとおり。=敬称略=

▽支部長=諏江康夫(会員、元道教委教育指導監)

▽副支部長=松井光一(道小学校長会長)、赤岩輝雄(道中学校長会長・新)、大鐘秀峰(道高校長協会長・新)、五十嵐利裕(道特別支援学校長会長)、森田智也(道公立学校教頭会長・新)、家近昭彦(道高校教頭・副校長会長)、竹内哲(道特別支援学校副校長・教頭会長・新)、永井進(道公立学校事務長会長)

▽事務局長=蔵本康彦(会員、元道小学校長会長)

▽監事=阿部雄一(道公立学校事務長会副会長・新)、加藤康夫(道公立学校教頭会監査・新)

(関係団体 2016-06-16付)

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