「北海道教育の日」道民運動推進協 新会長に立川宏氏就任 総会開き本年度事業計画決定(関係団体 2016-06-20付)
各地域における「教育の日」制定に向けた取組の拡大などを決めた
「北海道教育の日」道民運動推進協議会は十五日、ホテルライフォート札幌で二十八年度総会を開催した=写真=。役員改選では、発足以来会長を務めてきた鎌田昌市会長が退任し、新会長に前道教委教育長の立川宏氏を選出。事業計画では、各地域における「教育の日」制定に向けた取組の拡大、啓発活動の取組の強化などを重点項目として盛り込んだ。
「北海道教育の日」は、「子どもたちを学校だけではなく、学校・家庭・地域がそれぞれの役割を担い、道民みんなの手で育んでいくという思いをもって語り合い、行動する契機となる日に」と願い、平成十八年十一月一日に制定されたもので、ことし十年の節目を迎える。
十九年には「北海道教育の日」道民運動推進協議会が設立。道退職校長会をはじめ、三十四団体、六協賛団体が全道で啓発・普及活動を行っている。
総会では冒頭、鎌田会長があいさつ。「教育の日を制定して十年が経つ。皆さんの力添えをいただきながら、教育の日である十一月一日前後には一度も欠かさず記念行事を行ってきた」と会の結束の強さを語るとともに、「道内の関連事業の進展状況も多くの参加をいただいている」と着実に取組が根づいていることを強調した。
また、「“教育の日”の名称を冠していただければ望ましいが、そうでなくても同じ趣旨、目的の事業なので、お互いに尊重し合い、活動を続けていくことが大切」と述べた。
続いて、来賓として道教委の中村隆信委員が登壇。「本道では全国を上回るスピードで少子化、人口減少が進行している。また、情報技術の進歩、グローバル化など社会の大きな変化に直面している」と現状を説明。「そのような中、次世代を担う子どもたちは、変化の激しい時代をたくましく生き抜く力を身に付けることが求められている」と訴え、学力および体力調査の結果や生活習慣、いじめ問題など子どもたちを取り巻く環境、状況を提示。
その上で、「学校はもとより、子育ての基盤となっている家庭、地域それぞれの役割を発揮しながら、社会全体で子どもたちを育んでいくという思いを共有していくことが重要」とし、北海道教育の日の意義と永続的な取組の大切さを強調した。
議事に入り、本年度の事業計画を審議。各地域における「教育の日」の制定に向けた取組の拡大や、「教育の日」の関心をより高めるため、開発活動の取組の強化などを決定した。
また、「北海道教育の日」第九回制定記念行事を十一月一日にホテルライフォート札幌で開催することなども決めた。
役員改選では鎌田会長が退任し、前道教委教育長の立川氏を新会長に選出した。
主な役員はつぎのとおり。=敬称略=
▽会長=立川宏(前道教委教育長・新)
▽副会長=紺野忠一郎(道教育振興会長)、諏江康夫(日本教育会道支部長)、永峰貴(道退職校長会長)
▽監事=中村悌也(札幌青年会議所理事長・新)、村上裕子(道公立小・中・特別支援学校女性管理職会事務局長・新)
(関係団体 2016-06-20付)
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